透明なゆりかご

最初は明るく、何の心配事もないように振舞っていましたが、奥さんを失くしてからの演技、絶望感に押しつぶされそうな感じが出ていてすごく良かったです。そこから一人で子育てしていくことになって、父親としての顔になっていくのが見ていて引き込まれてました。

最初は幸せそうな夫婦で見てて微笑ましく感じていたが、出産により妻を失ってからの怒りと悲しみの演技は迫真の演技だったと思う。そこから徐々に立ち直って子育てを一人で頑張っている姿や、最後に産婦人科の院長に会って話すシーンはとても感動した。

陽気なお兄さんキャラから、シングルファザーになる演技が素晴らしかったです。葉山さんはこのドラマで初めて知った俳優さんでしたが、泣かされました。私は感情移入してしまいました。奥さんを亡くし、1人で赤ちゃんを育てていく姿がリアルで、疲れ果てても自分しか育てる人がいなく、その頑張る姿が見ていて苦しかったです。

調子のいい優男という登場のしかただったのに、最終的には芯のあるシングルファーザーになっていました。その成長ぶりをしっかり熱演していて好感が持てました。奥さんがなくなってもう無理…となった時の乱れた演技には、共感して泣いてしまいました。

ちょっと頼りないけど人のいい明るい男が、母体死亡で妻を亡くして一変する様は迫力がありました。屈託のない笑顔が、覇気のない愛想笑いになってしまい、ちゃんと赤ちゃんを育てて生きていけるのか心配になるくらいの変わりようです。愛する人を失った時の事実を直視できない様子もリアルで震えました。