透明なゆりかご

最初は役に対し「若すぎるよ」と思ったのですが、少し調子の狂った心配性の母親の役がハマり役で、すごく共感してしまいました。精神的な障害がある娘に対してのわだかまりが少しづつ溶けていく感じが、すごく素敵でした。

作品の時代設定や役柄に対してお若い酒井さんがなぜキャスティングされたのか少々疑問でした。娘役の女優さんの方が大人っぽく見えてしまうこともありましたが、逆にそれがドラマの世界観に合っていたのかなと思いました。

娘のアオイが、1つの事に集中し過ぎてしまう障害を持っている事に病院で知っても、まだ深く理解できていない母親の心情がよく出ていて、アオイとの微妙な雰囲気と距離感が家族関係の難しさが表現できていたと感じました。

娘のアオイが、1つの事に集中し過ぎてしまう障害を持っている事に病院で知っても、まだ深く理解できていない母親の心情がよく出ていて、アオイとの微妙な雰囲気と距離感が家族関係の難しさが表現できていたと感じました。

演技が上手いと思ったことは一度もなかったけど、この作品は絶妙な演技するなと思いました。発達障害を持つ子供の母親は、私と同じなので共感する部分が多過ぎでした。感情はなかなか繊細だったし、表情とかすごいな、やるな、と感じてしまいました。何度も気持ちが伝わって泣いてしまいました。つまりは、演技が上手いんだなと感じました。

第７話「小さな手帳」での、主人公アオイがADHDであるということを医師から告げられる場面での演技が、真に迫っていて素晴らしかったです。見ていて心に突き刺さりました。本当に一生懸命な母親を演じきられていると思います。ちょっとエロ賢い感じで、色気のあるお姉さんという風貌なのですが、実は芯があってしっかりしているところがいいと思います。