鉄の骨 (WOWOW版)

「勘違いするな！」と長岡たちを一喝するシーン、スカッとしました。普段の温厚な態度や落ち着いた口調とは違う迫力のある怒号が印象的で、一瞬で辺りがピーンと張り詰めたような緊張感に包まれたのがさすがです。相手に有無を言わせない無言の圧を感じ、天皇と呼ばれる説得力がありました。

久しぶりに柴田恭兵さんの演技を観た。
これからももっと出て欲しいです。このドラマで蛇みたいに舌ぺろしてたり一番目につく。偉そうな業界の天皇が調整に翻弄される感も見どころ。次は何か大作の主役でお会いしたく思った作品でした。
「平太、私だ。」

まず見た目がかっこいいですし、笑顔に惹かれます。神木隆之介が演じる主人公を取引先である中で親しみをもって関わっているところがあこがれの祖父像です。他の役員が若手を愚弄する中で、それに対して怒るシーンも鬼気迫る迫力がさらに魅力を感じさせます。自分の理想の人物です。

今回の役に合った貫禄ある風貌はとても絵になっていると思いますが、台詞回しに違和感を感じています…
台詞ひとつ一つが妙に演劇的というか、わざとらしく聞こえます。　ただ最終回までを観ていないので、三橋という人間がまだわかりません、、、　
なので、もしあえて台詞回しをわざとらしく表現されているとしたら… 評価は違うものになるかもしれません。

だいぶお痩せになっていますが、白髪混じりの口もとの髭と和服姿が良く似合っていて貫録があり、「天皇」と呼ばれるのも納得の存在感があります。よく響く低めの声とゆったりした話し方が地位ある者の余裕を感じさせ、でも決して威圧感があるわけではなく人間的な温かみもあり、平太が緊張しすぎることなく一緒に晩御飯を食べたり林檎を持って行ったり親しくする展開にも説得力がありました。