陸王

周りのベテラン役者さんたちがあまりにも熱演されていて、山崎さんの棒読みっぷりが露呈され、なんとも残念…。最初の方、父親に反発するクールな雰囲気の演技はまだ良かったのですが、彼の中での演技の温度差がまだまだ小さく、振り切れてない。幅がないなぁと思ってしまいました。

今まで恋愛映画によく出ていたイメージですが、今回のドラマはすごく真面目な感じでこういう役柄でもやはりかっこいいなと思いました。特にピンチの場面を救う姿はとても印象に残っていて、怒ったり、泣いたりするシーンも気持ちが伝わってきてすごくよかったです。

若いけど山崎賢人さんは演技派ですね！父親の宮澤社長と喧嘩するときの演技には迫力があります。陸王や茂木選手を応援する姿もいいです。前回の「無駄かもしれないけど無意味じゃない」というセリフにもぐっときました。

陸王では山崎賢人さんが光っていたと思います。
今まで山崎賢人さんの演技をじっくり見たことがなかったのですが、すごくいい表情をする役者さんだなと思いました。はじめの頃は、就職が決まるまでの腰掛けだったからか表情も乏しく、セリフが棒読みなのか？と感じていたのが、ドラマが進むに連れて(そして自分のやりたい事を見つけるにつれて)いろんな感情が表情や声に出て来ていて「こんな演技をするんだな」と感じました。あと1話、どんな演技をするのか楽しみです。

こはぜ屋に対して懐疑的だった彼ですが、飯山さんとの出会いで技術を任され、愛着がわき始め、はてには父親、こはぜ屋のために茂木さんに頭を下げるシーンが印象的でした。また就活生という年相応な役がとても似合っていました。

役所広司さんと等身大の親子を演じており、実の親子に見えます。「こはぜ屋」「陸王」に対しての内面に熱い思いをうまく表現しており、こんな上手な演技のできる俳優だったんだと驚きました。現代の若者を演じつつ、内に秘める思いを演じる山崎賢人さんは上手だと思いました。

私は山崎賢人さんをあまり評価していなかったのですが、この作品での彼は、周りにすごい俳優さんがいることで飛躍的に伸びたのではないかと思います。特に寺尾聡さんと一緒のシーンは、凄くいいです。

就活に苦労しながら、未来に希望が持てなくてもがいている感じが、とてもリアルで共感できます。普段はクールなイケメンという感じですが、ほんとはとても素直で、好きな仕事に対する情熱も持ち合わせている大地の複雑な心理描写をうまく捉えていると思います。

成長を一番感じるキャラクターです。最初は会社を継ぐ意思もなく、とりあえずで働いていましたが、少しずつ“こはぜ屋のために”と気持ちの変化が表現されていると思います。飯山さんと出会ってからの大地は特に生き生きしているなと思います。

このドラマの主人公は完全に役所さんであって、その主役の息子役に山崎賢人を配役したのは疑問。完全に役所さんや、その他従業員役の方や寺尾さんには感情移入できるのですが、山崎賢人がこの役をやる意味があったのかというくらい存在感が薄いというか、番宣のためにキャスティングされたとしか思えない。これから売り出す演技力のある若い俳優をキャスティングすれば話題になったと思う。
ドラマでの言動も薄いというか、響かない。感情の起伏があまり感じられないというか、そういう若い世代を反映した役だからといってしまえば間違っていないのかもしれないが、その他上の世代の俳優陣の演技力をみているとなんともぱっとしない。山崎賢人のかっこいい容姿というところも全く生かされていないといった感じでした。

やる気があるようなないような足袋屋で働いているときと就職活動に苦悩しているときの感じが繊細で、今どきの子っぽい自然な感じでよかったです。自分のことのようにマラソン選手を応援していたとき目の奥がきらっとして表情が一瞬にしてガラッと変わったので驚きました。

なんだかパッとしない演技だなと思いました。どんな役をやらせてもイマイチな感じで、見ていてセリフも棒読みに聞こえるし表情も役になりきれてない感じがします。ただ今回のドラマではお父さんに反抗する場面での演技は感情がでていてすごく良かったと思いました。

正直、このドラマで演技派俳優ではないことが分かってしまいました。熱のある演技を観て楽しむタイプのドラマなので、イケメン俳優の類はいらないかなとも思います。役所広司さんと並んでいると、演技が上手ではないことが丸わかり。竹内涼真さんのマラソンシーンを観て、イケメン対決は竹内さんに軍配が上がったなと思いました。

今まで恋愛物が多かった山崎賢人でしたが、今回は社会派なドラマで爽やかなイケメンなだけじゃダメな役どころ。演じれるのか？周りに飲まれるんじゃないか？と思って見ていましたが、思っていたより役柄にハマっていました。まあ役所広司の息子役にはちょっとイケメンすぎましたが…。１話目はまだチャラい役でこれから本格的に職人側に入っていくので、大丈夫か？という心配はまだ消えませんが、今のところは期待出来そうです。

全体的にキャラクターがぶれている感じを受けました。山崎さんは「まれ」や「ORANGE」で拝見していましたが、この2作のような真面目で良い人？の役は好きでした。ですが今回のように、少し倦怠感のある役はちょっと浮いて見えてしまいました。元々の人間性が良くも悪くも視聴者に伝わっているのが原因の一つだと思います。