100万回 言えばよかった

陽気な姿に後悔とか未練とか思い残しを感じさせずにいたので逆に気になってきちゃうほど、最後には存在感を増しました。いつも陽気だけど人恋しい部分もあって直木がいなくなったかもと動揺するところはかわいそうになるほど心細そうで良かったです。

魚住さんちのお寺ですごくリラックスしちゃっているのがとてもかわいいし面白い。人懐っこい幽霊というのか、子供たちとコミュニケーションが取れるのが嬉しくて仕方ない様子に場が和みますね。怖いとか苦しいとかいったイメージがないただ死んでしまった人、こういう幽霊もいいですね。

ドラマの中でとてもいいアクセントになっています。同じ幽霊として直木の相談相手になったり、ちょっとしたヒントを与えたり、もちろん笑いもあります。コントでならした間の上手さや、持前の飄々とした雰囲気など、芸人としての能力を生かしながら、キャラクターに合った演技を見せてくれています。このままこのポジションなのか、もうひとひねりくらいあるのかわかりませんが、コント師をこういう配役で使ったセンスは見事だし、それにしっかりと答えた板倉さんもさすがだなと思います。

直木の幽霊の先輩、その世界を楽しんでいる雰囲気もあり結構好きです。泣いたり悲しんだりしているわけではないけどまだあの世には行けないんですよね。なんか知らないけど分からない心情じゃないなと思います。ふらっとそこらにいるかもしれませんね。