19番目のカルテ

麻酔科医は慢性的に不足していて、大忙しだと聞きます。でも大須はいつも定時で帰りたがる。正直、この日本の労働環境で定時に帰りたい人は地方公務員にでもなるしかない。そんな人はいくら賢くても激務の医者にはならないし、ましてや麻酔医にはならないと思うんだけどね。キャラ設定の矛盾を感じます。

岡崎さんの演技ですが、定時で帰りたいややコミュ障という感じは出ていました。役目はちゃんと果たしていると思います。なのでキャラは×ですが、純粋に芝居だけを評価して〇にします。

元々理想はあったけれどそうはなれないしってところでクサクサしていたのが、プライドの高さも取っ払って段々と滝野や他の先生に自分の意見を言えるようになっていくんだよね。自分のこうなりたいに背を向けず少しずつでも近づこうとする姿勢が見えて良かったです。

患者さんが目の前で不安がっているのにどう伝えたらいいのか分からないといった顔や隣の滝野先生の言葉に頷くことしかできない悔しそうな顔がとても印象的でした。いつもは飄々としているのに内面では熱いものを持っているんだなと感じられて良かったです。