4号警備

どうしてもお笑いのような印象があるのですが、４号警備ではとてもシブい演技をされていました。主人公の過去を知りつつ見守る眼差しが印象的で、父親のような兄のような…そんな空気をかもしだす役で、観ていて心が揺さぶられました。

演技は良かったと思います。普段テレビに出てある時とは違いがあり、役にはまってあったと思います。主人公をそっと見守りながら、自分の職務も忠実に遂行している良い上司だなぁという感じがしました。主人公の相棒の人選もバッチリで、主人公の性格、相棒の性格も見抜いてあったからこそでしょう。面白かったです。

私の年代では、お笑い芸人さんとしても知っています。しかし、今では、役者や芸術家としての才能を発揮されています。４号警備では、物静かな上司役でありながら、存在感がありました。落ち着いたなかに、説得力のある語り口に、つい引き込まれてしまいました。

ＮＨＫのドラマということで、硬い内容なのかなと思い見始めた『４号警備』ですが、窪田正孝さんと北村一輝さんの掛け合いが面白くハマりました。
警備会社の社長・木村多江さんの本心の見えない演技も素敵だし、何といっても片岡鶴太郎さんの父親的な存在がドラマに締りを与えてると思います。
お笑い芸人だった鶴太郎さんですが、若者たちの過去やトラウマを受け入れつつ、暖かな目で見守る姿がとってもいい味を出しています。今後の展開がとても楽しみなドラマです。

若い朝比奈と石丸のふたりを見守る警備部長役は片岡鶴太郎さんにピッタリだと思います。朝比奈の過去も知っていて、色々考えて行動していて、そんな役ができるのはやっぱり鶴太郎さんだからかなと思います。警備部長という中間管理職で、社長のおもりみたいな役もなんかイメージにあっています。