ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん

大杉漣がゲームをやっていることに違和感を感じましたが、何を考えているか分かりづらいもののゲームに熱中しているのが意外とかわいらしく感じてよかったです。現在のゲームでの動きと過去の登場人物の動きをトレースさせているのはなかなか良かったと思います。

ちょっと情けないお父さんの役がとてもピッタリはまっていました。
いい年したオジサンが子どものようにゲームばかりしているのは家にいたらウザイかもしれませんが、それを超えたかわいさがあり、応援したくなります。

息子と面と向かって話すときの、何ともいえない緊張感が画面からよく伝わってきました。父の心臓の音まで聞こえできそうなほどの演技は素晴らしかったです。いつの間にかドラマの中へ自分が迷い込んでしまったような錯覚に陥りました。こんなに見るのに夢中になってしまうドラマは久しぶりでした。

大杉さんはどんな役でもはまるなぁ～と感じました。ファイナルファンタジーを慣れない感じでやる姿が見ていて本当に笑える。落ち着いて紳士的な役もコミカルな役も使い分けられるところがすごいと思う。顔がきれいとかかっこいいとかじゃなく売れている俳優さんはやっぱり演技力が素晴らしいと思う。

どこにでもいそうな親父キャラクターなので今までゲームに馴染みがない団塊世代の人がゲームをするとこうなるのかと考えさせられました。ゲームに戸惑う姿やはまり込む姿が可愛くて面白くて笑いを誘われます。子供とうまく接することできない姿も身近な気がしました。

会社を辞めてネットゲームにハマるこの役に不思議にぴったりで、さすが！という感じです。大物のベテラン俳優だということを忘れてしまいます。息子役の千葉雄大さんに微妙に気を使う感じも、普通のよくいる不器用なお父さんみたいで可愛く思えてきます。