SUITS/スーツ

やっぱり國村隼演じる権力者の役はいいね。
裁判で負けない検察官として存在感を示し出世するために、不利な証拠を出さなかった所に全く罪悪感が感じられず、部下だった甲斐に圧力をやんわりとかけ続ける大物らしさを自然体で魅せられる魅力的な俳優と感じ、短い出演時間だったものの視聴者の記憶に残す所は見事だと思う。
個人的には國村さんの権力者の役だと、「相棒 劇場版Ⅱ 特命係の一番長い夜」に登場した警視庁副総監・長谷川宗男がお薦めです。

裁判で負けない検察官として存在感を示し出世するために、不利な証拠を出さなかった所に全く罪悪感が感じられず、部下だった甲斐に圧力をやんわりとかけ続ける大物らしさを自然体で魅せられる魅力的な俳優と感じ、短い出演時間だったものの視聴者の記憶に残す所は見事だと思う。

落ち着きのある低い声と不敵な笑み、品と余裕のある大人の男性の佇まいで少ない出番ながら抜群の存在感を示し、ドラマの格を上げる役割を果たしていたと思います。暖炉のある部屋で猟銃を手入れするという、外国映画のワンシーンのような演技がとても様になっていて格好良かったです。

検察庁の最高幹部に相応しい貫禄が出ていました。しかし、それはただ偉そうにしているのではなく、滲み出てくるオーラのようなものが、画面を通して伝わってくるほどです。何より、清濁併せのむしたたかさとあくまで正義を貫くという相反する二つの人間の業を背負う役回りを上手く演じておられました。登場シーンは少ないものの、存在感は抜群でした。登場するたびにドラマが締まり、視聴者に悪寒をあたえるほどの迫力です。

どっしりとした存在感とミステリアスな雰囲気が印象的で、これまであまり出番が無かったのに違和感なくストーリーに絡んでくるのが凄いです。自分は絶対裁かれないという自信と余裕が落ち着きのある台詞回しや品のある佇まいから感じられるところも良いと思います。自分の歪んだ正義感に全く疑問を持っていなそうなところが怖いです。

ほんの少しの出番でしたが、重みのある台詞まわしと抜群の存在感で強い印象を残していたと思います。高級そうなバーにも違和感なく馴染む上質な大人の男性という雰囲気と、どこか危険な香りが漂う凄みや迫力があり、甲斐とどんな絡みをみせてくれるのか非常に楽しみです。