あのときキスしておけば

蟹釜ジョーを完璧に演じてました。勝気で強気でわがままでマンガに真摯で一本気、でも愛らしい。そりゃ弱気なももちはメロメロになるでしょう！出番は少なかったけれど、絶大な存在感。大事なシーンでホロッとしてしまうのは麻生久美子さんの演技力だから揺さぶられるのでしょう。マンガの世界から出てきたのですか？というくらいの美しさで、ウェディングドレスドレス姿は眩しすぎました。もっと見たかったです！

頼りなかった桃地の背中を蹴飛ばしながら、いい男に育てた巴さんの愛情が素敵でしたね。漫画家として「SEIKAの空」を最後まで描き上げることと、桃地との恋愛を同じぐらい大切にした巴さん。ちゃんとお母さんも味方に付ける桃地の人の良さも見抜いていたし、男を見る目があるなぁ。幻の巴さんのウエディングドレスが、とにかく美しかった。

オジ巴になりながらも時々現れる麻生さんの泣きの演技や感情を表に出しているところに心を捕まれます。井浦新さんの演技とリンクするからこそですが、麻生さんの魅力が全面に出ている気がしました。すごくかっこいい男前なところもありながらも女性らしいところがいいなと思います。

ともすれば嫌悪感を抱きそうな、正義感が強くて、わがままな唯月巴をすごく魅力的に演じている。綺麗なのはもちろんのこと、ちゃんと可愛いらしくて引き込まれる。モモチが惹かれるのも納得。また、蟹釜ジョーとして、のめり込んで漫画を描く姿は、イッちゃってて笑える。

メインなのにまさか、1話であんなことになるとは驚き。出番が少ないながら、高飛車で超ワガママな人気漫画家のイメージが強烈に残った。でも、きれいだし正義感が強いし、性格がさばさばしているから、嫌みがなくて印象はよかった。

年下の男の子をアゴでこき使ったり好きなように振り回す気が強くて美人のお姉さん、という役どころがはまってるけど、この人って割とこういう感じの役柄が多い？　
蟹蒲先生は人気漫画家ってことで怖い物なしなのはわかるけど、誰に対してもエラそうなうえに言葉遣いが悪くて、見ていてあまり気分良くないかな。

派手な服装がよく似合ってさすが女優さん。売れっ子作家はこんなにエキセントリックなのかとリアルに感じさせるわがままぶりですが、それをチャーミングに見せるのが麻生久美子のキャラクターでしょう。回し蹴りの豪快さには手をたたきました。今後彼女としてはあまり出てこないのかが気になります。

わがままいっぱいの蟹釜先生がとにかく美しかった！ビシッと決めたファッションで桃地とデートしてる時も、自宅で集中してマンガを描いてる時も、派手なデザインの服をバッチリ着こなしてて素敵でした！桃地が見惚れたフラダンスしてる蟹釜先生も可愛かった！