僕たちはまだその星の校則を知らない

最終回の初デート、会話の最後にみせた表情。初めて「好き」と言われた余韻なのか健治の成長が微笑ましいのかとても良い顔をしてると思いました。

この時も冷静に会うのを控える提案をしたりとか、物語全般で優しくて明るく、健治が好きなのに依存せず芯のある珠々を演じていて物語の雰囲気にとてもよくあっていたと思います。

健治と屋上のやりとりの「黙るのはずるいです」の言い方が良かったです。
甘えても拗ねても怒ってもいない。窘めても諭してるわけでもない。純粋に自分の知りたい気持ちがフラットに出ててすごく印象に残りました。

それと初めて健治から電話をもらった時の出るまでのモジモジはにかんで嬉しそうな様子。見てるこちら側までニマニマしてしまいます。

健治の不器用な告白で、振られたと思っていたけどそうじゃなかったと段々と理解していく時の表情の変化とか潤んでいく瞳とかとても良かったです。まさか宮沢賢治に嫉妬するとは想像もしていなかっただろうけど、１３８億年の宇宙史の中であなたが生きている時に生まれたことだけは僕の勝ち、なんていかにもこのドラマらしい告白で何度もこのシーンを見返してしまいました。

とてもいい声、健治が耳を澄ましてもっと聴いていたいって思うのも納得です。ごく普通の女性で自分の推しの話になると目がキラキラして顔が綻ぶ。話が止まらなくなってしまうところがオタクっぽい一面が魅力ですね。

健治を見守る視線がとても温かく、それがあるから健治がのびのびしていく。相乗効果ですごくいいカップルが出来上がって来ていると思う。健治のサポートが上手だけど女性というより同じ学校側の人間としてなところが変わっていくのが楽しみです。

「普通の女性」を演じるための目の演技ができる人って本当に少ないと思う。今回な役にものすごく合ってると思います。

三宅先生が羨んでいたように若くて溌剌としていてすごくいいなと思います。偏った見方をしないのもすごくいい。全体を見てどうするのがいいのか視野が広く心も広い。若いけど落ち着いていて教師の経験はそれなりにありそうに見える。

一つ一つが一生懸命で楽しそう。そんな日常の普通の先生をメリハリつけて演じてていい感じです。

柔らかな堀田さんらしさが出ててとても良い。この物語の雰囲気によく合ってると思う。

小悪魔キャラも今回のような普通っぽい感じも魅力的な演技が出来る良い俳優さんになったなぁ

裏表のない平凡な教師、そして周りに振り回されながらも懸命に頑張る姿がよく表現されていてよかったと思います。