ぼくたちん家

ほたるにとってもサクにとっても確かにちょっとだけうざい。でもそれが波多野さんから出る愛情だってこともよく分かる。自分自身お節介だけどもう少しだけ世話を焼きたいっていう葛藤が見えて嫌いになれない。幸せになってもらいたいなー。

ゲイの波多野さんが父親になるってことを想定していたかったからほたるをどう扱っていいか分からなくて、でも関わってあげたいとかなんとかしてあげたいって気持ちもあってという不器用な愛情が素敵だなと思います。いい保護者になりそうでワクワクします。

スーツが似合うスマートな印象が強い方だけど、こういうイマイチぱっとしない役も良いですね。コロコロ変わる豊かな表情がチャーミングで何とも魅力的。作田に家を買うことをお勧めする時の謎のドヤ顔や、ほたるに歌を聴かれた時や「お父さん」って呼ばれた時の反応、コミカルでちょっと三枚目な姿がクスッと笑えて憂鬱になりがちな日曜の夜にぴったりだし、感情がそのまま声に乗ってしまったり、仕草がぎこちなくなったり、一つ一つの細かな演技で波多野の不器用さや素直さ、優しさが伝わってくるところも良かったと思います。