危険なビーナス

意味ありげに使用人として登場し、最終回前になんと隠し子だとわかり、もしかしたら遺産もらえるかも！と思ったら明人に取られてなんだかかわいそうな気がしました。実は異母姉弟の祥子さんとの関係がどこまで進んでいたのか、今となっては誰も突っ込まないのでしょうか…。

波江さんに、康之介の息子だと言われて度肝を抜かれた様子だったけど、それが事実なら彼は、実の姉と男女関係を持っていたうえに、実の兄を殺そうとしたってことですね。マトモな神経の持ち主なら、それだけでも心を病んでしまいそうね。若いのに感情を表に出さなくて落ち着いた人だと思ってたけど、もとはパパ活ならぬママ活をしてたような、どうしようもない人物だったとは、ストーリー中一番の衝撃かも。

いつも無表情で、喜怒哀楽を全く出すことなく、何を考えているのか心の中が読み取れない演技が素晴らしいと思っています。
執事という役柄で、表情も読み取れないのにいつのまにか支倉祥子と不倫をしていたのには本当に驚きました。

まだ若そうなのに常に無表情で無感情、そしてものすごく冷たい人という印象。きっと祥子さんに一方的に乞われるままに関係を持ってるんだろうし、言われたら人殺しも平気でできるって、矢神家の関係者の中では実は一番コワい人なんじゃないかという感じ。どういう出自の人なのか気になる。

躊躇する杏梨を押しのけて康治を殺そうとしたり、伯朗が部屋に入ってくるとサッと装置のスイッチを入れ直して何事もなかったように装ったり、表情も変えずに迷いなく人を殺そうとする姿がめちゃくちゃ怖いです。感情のないロボットみたいで人間の体温が伝わってこない感じも上手くて、彼がいることで矢神家の異質で異様な雰囲気がより濃くなっていると思います。

無表情で動きに無駄がなく、見た目から感情が全く伝わってこないところが不気味で、出番は少ないけどミステリアスな雰囲気で目を引きます。祥子と繋がっていたのにもびっくり！康治の殺害計画も知っていたようだし、本心を見せない分、負の感情丸出しの祥子や勇磨よりよっぽどタチが悪くて怖いなと思いました。