どんぶり委員長

お母さんのレシピを夢中で見る吉田くんを見つめる笑顔がとても良かったです。嬉しそうで温かくてちょっと切なげで、いろんな気持ちが込められた何とも言えない良い表情をしていました。吉田くんにお母さんの話をする時に目が潤んで赤くなっているのも印象的で、吉田くんだけでなくアカウントを作ったお母さんの気持ちも慮っているのが伝わってきてグッときました。若いキャストが多くドタバタ賑やかなシーンが多い中、しっとりほっこり落ち着いた路子さんのシーンが良いアクセントになっていると思います。

委員長と吉田くんの仲をもどかしそうに、でも楽しそうに見守る笑顔が素敵です。吉田くんが和服姿の委員長を褒めた時の「やるじゃない」みたいな驚きの表情が印象的で、「こんなことを言えるようになったんだ」と吉田くんの成長を実感しているのが伝わってきました。料理を教えるだけじゃなくて、こうやって母親代わりにずっと吉田くんを見守ってきたんだろうなと感じられる温かさがあったのが良かったです。

料理をしながら委員長の相談に乗る姿がすごく自然で、吉田くんやお客さんにもこんなふうに相談されたり「話聞いて～」って言われてるのかなって想像しちゃいました。説教臭くなくて親身な温かさがあってとても素敵でした。さりげなく食べてる時の委員長の笑顔を褒めてから「吉田くんにどんぶり作ってもらいな」と秋ナスをあげる粋なところも格好良かったです。

試作のどんぶりを食べるシーンで、一口食べるたびに表情が大きく変わり、具材それぞれの食感や香り、温度などがしっかり伝わってきたのがとても良かったです。お好み焼き丼がより美味しそうに見えました。吉田が委員長のおかげで良い方向に変わっているのをちゃんと感じ取っていて、2人の仲に探りを入れたり、ちょっとからかったような表情をしたり、完全にお母さん目線で接しているところにもほっこりします。

委員長のために料理する吉田を嬉しそうに見ている姿が本当の親子のように温かで良かったです。委員長の豪快な食べっぷりにちょっと目が点になってるところや、「可愛い子」という言葉に反応した委員長を華麗にスルーーするなど、ほんわかした中にちょっとコミカルさがあるところもチャーミングで素敵です。

割烹着姿がよく似合っていて、いかにも料理上手という雰囲気があって料理屋の店主の説得力があります。授業をさぼった吉田を叩く姿も遠慮がなくて、2人の親子のような信頼関係が感じられて良かったです。宮崎さんのほんわかした笑顔と温かな空気感が、実家に帰ったようなホッとした気持ちにさせてくれます。