Dr.チョコレート

坂口健太郎さん、何をやっても変わり映えないですね。セリフも聞き取りにくい。演技が同じな気がします。

若い男性と幼女が一緒にいるとか抱きしめるとか雰囲気ややり方次第でめっちゃ気持ち悪くも感じてしまうけど、そこは坂口さんの持つクリーンなイメージで気持ちよく見られました。どんなに急いでいてもそっと抱きしめる、唯ちゃんをどれだけ大事に思っているか伝わります。

基本的に坂口さんはどんな役でもあまり演技を大きく変えません。でも芝居の基本はその役柄に見えればいいわけなので、別に役によって豹変するのがうまいわけでも正しいわけでもありません。このティーチャー役も傲慢そうでいて実はシャイな感じだったり、孤高にみせながらも、本当は優しさや気遣いが出来る男だったり、しっかりとキャラの個性が見えたのでよかったと思います。奥泉との恋愛シーンでは、もう少し感情を見せてもよかったかなと思いますが、それは演出家の意図も関係するので、良しとしましょう。

何が唯ちゃんのためになるのか常に考えているけれど決してベタベタすることなく1人の人間として尊重している場面が多くていいなと思います。うなぎさんが見ている前ではしなかったおんぶを2人きりの時にはしてあげるところにきゅんとしました。誰にも入れない絆のようなものを感じます。

唯ちゃんと作る距離感が兄でもなく父でもなく何とも言いようのないものだからこそ不思議な間柄が表現できていると思います。近づきすぎず馴れ馴れし過ぎずいい感じ。たまに見せる本気で唯ちゃんを守っているんだという姿勢にグッときます。