フェイクマミー

家に遊びに来た聖子に嬉しそうに駆け寄ったり、ビールを飲む聖子の真似をしてみたり、ベッドに座る時もぴったり聖子にくっついたり、距離感や甘え方がすごく自然で子供らしくて、聖子が無意識に自身を「おばあちゃん」って呼んじゃうのも分かる。聖子が亡くなって悲しくて辛くても、ちゃんと「おばあちゃん」との約束を守って薫にお手紙を渡す健気さ、気丈さにもグッときてしまいました。

サマーキャンプでお友達と楽しそうにはしゃいでる姿が微笑ましかったです。最初の頃は賢過ぎて同級生に馴染めていない雰囲気でちょっと心配だったので、楽しそうな笑顔がたくさん見られてホッとしました。通知表のオール二重丸を褒められた時の「これくらい余裕」ってドヤ顔も可愛らしかったです。

ママと一緒の登校にウキウキな姿が可愛かったです。飛び跳ねるように弾む足取りや、手を繋ぎながら嬉しそうにママを見上げる笑顔、甘えるようにくっつく姿、薫と一緒の時も楽しそうで甘えてるけど、それとはまた違った表情・仕草をしていて、同じ「手を繋いで歩く」でもママとマミーとでちゃんと違いを表現しているところが凄いなと思いました。

碧彩ちゃんにとっては誰もがフェイクマミーなんだけど、母親であるママとフェイクのマミーとの距離の取り方がすごく納得できるものでそれが自然とできちゃうのがすごいなと思う。ママに甘えるところなどははしゃぎ気味でとても自然。かわいいな。

自分の発表を楽しそうに聞いているクラスメイトたちを見た時の表情がとても良かったです。ぱあっと輝くような、本当に嬉しそうな満足そうな笑顔を浮かべていて、発表のクオリティの高さはもちろんだけど、こんなキラキラした顔を見たら、誰だってこの子の可能性を広げてあげたいって思うだろうし、佐々木が「子供の未来を守る責任がある」って腹を括るその後の展開に説得力を持たせていたのも良かったと思います。

ママが出席するって決まった時のはしゃぎっぷりや、嬉しそうに学校を案内する子供らしい姿が微笑ましくて、ママ大好きって気持ちが目一杯伝わってきました。ママと薫と3人でソファに座る時に薫の肩につかまって背中に張り付くように座ってる姿も可愛くて、薫にもすっかり心を開いて安心して甘えられるようになったんだなあって感じられてほっこりしました。

ピクニックの当日になってのドタキャンに号泣する姿は年相応でほんとにそこら辺にいる普通の女の子だと思った。薫と2人だけのお出かけもブー垂れたままトボトボ歩いたり、そうかと思えばプラネタリウムにぱっと表情が明るくなって全然違う顔をする。子供が子供らしくいてくれてかわいい。

ピクニック当日、仕事の電話をするママの後ろで、大きくため息をつきクッションに顔を埋める姿が、これまで何度も同じ経験をしてきたんだろうなあって伝わってきて切なかったです。プラネタリウムで星を見た時のキラキラした眼差しや、楽しそうに飛び跳ねてはしゃぐ笑顔、迎えに来たママに駆け寄って抱きつく姿、いつもの大人びた様子とは違う無邪気な子供らしい姿がたくさん見られたのも良かったです。

鍵盤ハーモニカのケースが壊れてしまったことを泣きながら話すシーン、自分が怒られたくないから…ではなく、ママが作ってくれたものは全部大事だから、忙しいママに負担をかけたくないからってママを一番に気遣う気持ちが伝わってきてグッときてしまいました。作り直してもらったケースをお友達に褒められた時の、驚きと嬉しさで一瞬きょとんとしちゃうところも可愛らしかったです。

花村さんに教えてもらった気分を変える方法を必死に実践する姿にやられた。悲しい気持ちや悔しい気持ちをぐっと堪えて指を折る姿はいじらしくあれで力になりたいと思わない大人はいないだろう。生意気さも許容範囲です。

ママの帰りが遅くなるって知った時や、お受験出来ないかも…って話になった時に、薫に教えてもらったグーパーをやって気持ちを鎮めようとする姿がいじらしくて貰い泣きしてしまいました。薫にギュッと抱きつく姿も、彼女への信頼とママが帰ってこない寂しさや不安が伝わってきて切なかった。サッカーで見せた負けず嫌いな姿や、「もう嫌だ」と癇癪起こしそうになりつつも最後まで参加して走る根気強さはママの茉海恵に似ていて、親子だなあって微笑ましかったです。