天国と地獄～サイコな２人～

なんか、得体は知れないけどいい子だな。現実には自分的にはあり得ないけど、あやこちゃんが居候させてた気持ちがわかるような。そんな感じがすごく出てて、まるで外猫のような自由な風がいつも吹いてるようなキャラがピッタリでした。ＳＤカードを手に持ってる時の演技の変わりっぷりがすごかったです！
例えば、あやこちゃんから電話がかかってきたときのは可愛い弟みたいに笑うし
鹿児島県警に渡す決断をした時の顔はすごく男らしいイケメンで好きな女性のためにこんなにかっこよくなるんだ！って演技が印象的です。でも、最後は風みたいに消えてしまうりく、はまり役だと思いました。

後半彩子に対する想いが唐突に出てきた感じで、そこに至る感情の伏線が全く表現されていないところが残念でした。演技は終始緩い感じでメリハリがなく、他の出演者に比べても上手いとは思えなかったです。

今まで柄本さんをイケメンだなと思ったことはないですが、今回の役どころは素敵でしたね。なんだか癒される存在だなと思いました。実は今回の殺人にも関わってるのでは予想しましたが、違ったみたいですね。最終回で彩子ちゃんの前から消えたのがすごくさみしくて仕方ありません。

最初は怪しさ満載でしたが、結局ただひたすら彩子が大好きな良い人でしたね。日高に嫉妬してしまう姿も人間味があって良かったです。最後に彩子を抱きしめる直前、一瞬キリっとした真顔になるところも陸の彩子への想いの強さ、もう目の前に現れないという覚悟が感じられて切なくなりました。気付いたらフラっとどこかにいなくなっているような独特な陸の存在感は、ふわっと緩い空気感のある柄本さんだからこそ出せたんだろうなと思います。

なんとも意味深な役名、陸。誰が犯人かわからず、むしり全員怪しくね？というストーリーにドンピシャ。ゆるーい性格に生活力のあるスキルと低所得っぽい雰囲気が、やたらに馴染んでいてすごい。心臓マッサージのシーンは頼もしくってツボだった！

フェリーの上からパトカーに気付いてしまう動物並の視力の良さに笑ってしまいました。こういう変に鋭かったり普通じゃない感じ、陸っぽいですね。師匠の心臓マッサージをする時の必死な姿や、亡くなってしまった時の茫然とした憔悴した様子も印象的で、このあとどうなってしまうのか心配になりました。最初の頃のような、ちょっと怪しいというか何を考えているか分からない表情を浮かべるシーンもあったし、キーマンとして最終回にどう動くのか気になります。

ドラマ前半の頃の「何か怪しいかも…」という雰囲気を醸し出してる時は良かったけど、彩子の味方だと確定してからは急に存在感が薄まってしまった気がします。彩子のために大活躍してるし、証拠を見つけたり勘が鋭かったりとストーリーのカギになるシーンを何度も担っているのに、ヘラヘラ緩いキャラクターのせいか、せっかくの見せ場までフワッとしてインパクトが弱まってしまうのが勿体ないです。

ひょうひょうと生きている感じが柄本さんにぴったりです。物事にあまり動じませんが、入れ替わった彩子の言動に振り回されるのが滑稽で、サスペンスドラマの中でほっとする場面になっているのが良いです。
後半は、彩子の協力者としてコインロッカーを皆で見つけたり、張り込みをしたり、推理したり、活躍している姿もなかなか頼もしいです。

絶対に八巻と仲良くなれそうだなとずっと思っていたので、一緒にあんぱんと牛乳を食べてるシーンにほっこりしました。2人のまったりのんびりした空気感がお似合いで、張り込み中なのに緊張感ゼロなところも陸らしくて良かったです。殺人鬼の東かも…と疑惑は持ちつつ病気で倒れた師匠を放っておけないところも陸の人の良さや師匠を信じたいという思いが感じられて良かったと思います。

彩子に電話で「愛してる！」って言われた時の驚きからの照れ具合が可愛らしかったです。清掃の仕事をしてるし、何でもやる便利屋だし、最初は怪しい雰囲気も醸し出していたけど、今では彩子の一番の理解者で頼りになる存在になっていて、陸が彩子と一緒にいると本当に心強いです。失ったら一番喪失感ハンパない存在になりつつあるので、思った以上に事件に関わってきちゃった今、真犯人に消されたりしないかが心配です。

彩子ちゃんが入れ替わったことを気づかないのかなと思いつつ、やはりちゃんとわかっていて安心しました。見た目は日高だけど彩子ちゃんと一緒にいるところはなんだかほっこりしました。正統派なイケメンではないけれど、優しい雰囲気で彩子ちゃんが癒されるのもわかります。

ゆるい同居人がよく似合っていると思います。怪しいところを発見して、いろいろ大胆に詮索して日高と入れ違った彩子に気づきましたがすごくナチュラルに受け入れて信じてしまうところとか、やさしい良い人なんだろうなと思いました。

入れ替わったという話をすぐ受け入れるって現実ではまず無いと思うんですが、この人ならあり得そうかもっていう妙な説得力があったのが良かったです。相手のクセやちょっとした変化に敏感なところが気遣い上手なヒモ男ぶりを感じさせるし、おしぼり投げられた時の「これこれ～」と喜んだり、指で腕を叩く癖を見て「彩子ちゃんだ」ってしみじみ嬉しさを実感している姿が陸の彩子への愛情を感じさせて、命がけで日高の元に戻る展開にも説得力がありました。死亡フラグ立ったようにも見えちゃうけど…生きて彩子を支えてあげてほしいです。

料理をする彩子の姿に衝撃を受けたり、二重人格の殺人鬼かも…とビビったり、コミカルさを前面に出した演技が良かったです。ほんわか緩くて軽かったり、鋭い視線で怪しい雰囲気を醸し出していたり、シーンによって纏う空気が全く違うのがすごい。本当はどんな人なのかいまだに掴めないミステリアスさがキャラクターとしてとても面白いです。

番宣でも主演の二人と一緒に合わせて出ていたので、主要なキャラとは想像していたが、絶妙な距離感が素晴らしいです。主役を立ちつつ、何か、重要なキーパーソンという雰囲気を何処かに醸し出していると思います。

ここまでのところ目立った動きがないのが「イマイチ…」の理由。そもそもこの演技派俳優をこのポジションでキャスティングしている事自体が伏線くさい。明らかに犯人候補だけど、高橋一生(身体は彩子・綾瀬はるか)に押し倒されるシーンは、腐女子の妄想をかきたててくれましたね！

日高が見つめていた「４」の落書きを消している時の様子が、単なる仕事にしては焦っていて必死な感じがあってちょっと怖かったです。この掃除の場面もそうだし、一人の時に時折見せる真顔や鋭い視線が、ただの優男のヒモではない雰囲気を感じさせます。「良い人なの？それとも…」という両極端の表情を限られた出番の中で毎回しっかり表現していて、ドラマに良いアクセントを与えていると思います。

幼馴染でただのヒモ・・だけじゃない気がしてきました。
観察力があって、このこんがらがっている状況をほどいてくれそうな気がします。
ひょうひょうとしていながらも彩子を怪しんでいるのを、柄本さんの目線で感じますね。

彩子と入れ替わった日高に「彩子ちゃん、天使みたい」とデレデレになったり、料理を褒められて得意げに隠し味について語ったり、緩くてほのぼのした雰囲気だけど、それだけじゃない空気を一瞬醸し出すところがさすが上手いです。考え事をする彩子（日高）を隙間からそっと見ている時の意味ありげな表情とか、「何かありそう」という怪しさがあって、単なるお気楽ヒモ男ではない存在感を示していると思います。

料理も掃除も出来て彩子の言うことには逆らわず、愚痴や深酒にもしっかり付き合ってあげて、しかもそれが全然苦になってないところがヒモの鏡って感じで良いキャラでした。ちょっとお調子者っぽいけど口調も醸し出す空気も穏やかで、異性だけど同居していても危険を感じないというか、人畜無害な雰囲気があるところも柄本さんに合っていると思います。彩子の周りは敵だらけなので、ほんわか癒し系の陸の存在は貴重ですね。

子犬みたいなつぶらな瞳で思わず胸キュンしてしまいました。彩子のためにラーメンも作って待っていてとても健気な男です。ちゃんと朝まで付き合ってあげて偉いです。ヒモ状態だけど清掃のちゃんと仕事もしているのでダメ男ではないようですね。