一橋桐子の犯罪日記

最終回涙が出ました!

かなりふくよかになられましたが（失礼）明るく、優しく、清らかな感じで堂々と主役を演じ切りましたね。
あんなボロい（これもまた失礼！）アパートが現存しているのにも驚きましたね。築60年くらい経っていそうですかね？
宇崎竜童さん、由紀さおりさん共々昭和レトロ感たっぷりで懐かしさを感じながら拝見しました。

毎回楽しみに見ています。とはいえ自分の明日のことのようで冷や汗も出てきます。

昭和を代表する美人で、あふれ出る色香が漂う女優として、頂点に君臨していた松坂慶子さん。年齢を重ねて、まさかこういう役を演じるとは隔世の感があります。でもさすがというべきか、名画「蒲田行進曲」を彷彿とさせる、どこかユーモアと哀愁が漂う雰囲気作りが上手いなと思います。育ちの良い世間知らずな感じと、孤独と老いによる切迫感と、それが桐子という人物像をしっかりと際立たせています。芝居の感じはちょっと今風ではないけれど、それが逆にいいなと思います。

一橋桐子という人物の寂しい生い立ちや今の境遇を考えると決して明るくはなれないんだけれど、それを松坂さんがどこか抜けたようなおっとりとした人物にしてくれているので見ている方にも少し安心感を与えてくれました。

大好きな女優さん。天涯孤独でお金もなくその日暮らしという桐子役も、笑顔が優しくてふっくらと幸福感のある彼女が演じると、良い意味であまり悲壮感がなく、暗くもなりすぎず程よい感じ。