イチケイのカラス

石倉の同級生の恭子が事件にからんでいることがしだいにわかってきました。今回は石倉がそれをどう乗り越えるかがメインだったので、興味深く演技を見ました。恭子が現場にいて被害者と揉めていた事実に対する苦悩や諦めや、証言する決心をした時の心情の変化が、小さかったと思います。話し方や表情でもっと表現して欲しかったです。

初恋の人を想う表情がとても切なかったです。あまりにかわいくて母性をくすぐられました！しかもずっと初恋の人を思っていたなんて純粋すぎます。そして次に好きになったのが坂間さんというのもびっくりです。本当にピュアなんですね。ますます応援したくなりました。

元々みちおの大ファンの傍聴マニアだった石倉書記官が、なぜ坂間さんに好意を持っているのか、イマイチ説得力がない。高校時代の初恋の人がバレエ団のプリマドンナの美少女だったので、好みのタイプとは違いそうだし。違和感がある。

回想シーンの高校生姿が全然違和感なくて似合っていました。告白しようとして結局出来ないというシーンも初々しくて可愛らしかったです。初恋相手のために自ら色々調べて真実を導き出し、それを裁判で証言する真摯な姿も、「法に携わる者として自分の任務を全うする」という強い意志と正義感が感じられて良かったと思います。

坂間の妹に「結婚を前提によろしく」と差し出された手を即行で握ったり、「千鶴さんならやれる！」とキメ顔で背中を押したり、相変わらず一途な姿が可愛かったです。ストレートに気持ちを表現するけど、どこかほんわか緩い雰囲気があってガツガツし過ぎに見えないところも良かったです。ただボソボソとした口調なので、法廷での小声台詞だとちょっと聞き取りにくいことがあるので、もう少しはっきり喋ってくれるともっと良くなると思います。

二枚目役ではなく、ちょっと天然っぽいキャラクターに作っているところが可愛らしいです。話し合いでもあからさまに坂間の肩を持ったり、話す時の距離も近いし「千鶴さん」って名前で呼んで人懐っこく慕うけど、あんまり年下男子のあざとさがないところも良いなと思います。入間が職権を発動する時の「きたきた」みたいなワクワクした表情も入間への憧れや好奇心が伝わってきて良いですね。

笑顔がとてもかわいいです。あまり頭のいい雰囲気ではなさそうですが、法廷の書記の仕事の様子も似合っていて素敵でした。入間さんを見る目がキラキラしていていいです。坂間さんとの関係がとても気になるところですね。

すごく下手なわけではないし綺麗な顔立ちだとは思うけど、あんまり印象に残りませんでした。人懐っこくて素直そうな良い子って感じは出ていたけど、表情の変化が分かりにくくて何を考えてるかイマイチ伝わってこないし、台詞も口先だけでボソボソ喋っているような感じがして聞き取りにくいことがあったのも勿体ないなと思いました。