くるり～誰が私と恋をした？～

まことが無理してるのを察しつつ、核心には触れずに「好きとか恋とかはどっか行っちゃった？」とさりげなく訊いて話しやすい空気を作ってあげたり、さくらんぼに例えて遠回しにアドバイスしてみたり、仲良しでもズカズカ相手の心に入り込まず、一定の距離感を保つ姿が気遣い屋で寄り添い上手な香絵さんらしくて良かったです。落ち込む朝日や号泣する律をカラっと明るく励ます頼もしいお姉さんな姿も素敵で、香絵さんと友達になれたまことたちが羨ましくなりました。

公太郎と律の間で揺れるまことに寄り添うシーンが素敵でした。親身になって彼女の話を聞くけど、まことの気持ちや決断に影響を与えるような無責任な発言はしないところも良かったし「会ってみたら分かるかもよ」と軽めのアドバイスで背中を押す姿も、まことの負担にならないようにという気遣いや、香絵の面倒見の良さ・優しさが滲み出ていて良かったと思います。

カフェでの朝日とのシーン、彼の頑張りを讃えてカラっと明るく励ますところが香絵らしくて良かったです。まこととは勿論だけど、マンションの廊下で律に会った時もそうだし、今回の朝日ともポンポンとテンポよく会話が進んでいって、相手が気負うことなく素をさらけ出せる雰囲気が滲み出ているところも素敵。こんな友達欲しいなあって見るたびに思う。男性陣のことよりも、まことの幸せを第一に考えて願っているところも香絵の人柄の良さが感じられて良いですね。

いつもカエさんの言うことがもっともで今度はどんな名言が飛び出すのかとカエさんの出るシーンを楽しみにしています。名言のさることながら誰も不幸にしない全体を包み込むような声色で語りかける感じもとても好きです。

今の自分が恋をして良いのかと悩むまことにアドバイスするシーンが良かったなあ。台詞も良いんだけど、それ以上にまことだけじゃなく男性陣3人の気持ちにも寄り添うような温かみのある口調や包容力が素敵で、香絵の人柄の良さが滲み出ていてとても良かったです。朝日の頑張りを知り「ママ泣きそう」っておどけて喜ぶ姿も、香絵の面倒見の良さとお姉さん気質な性格が感じられて良かったと思います。

朝日のこと何でもお見通しだったり、面白がりつつ話聞いたり相談に乗ってあげたり、二人が醸し出す自然体な空気感が見ていて心地良いです。程よい距離感を保ちつつ、何でもドンと受け止めてくれそうな包容力もあって、何だかんだ朝日が香絵のカフェに通って話をしてしまう説得力があるのも良いですね。

由佳の言動や態度に違和感を抱いて警戒したり、朝日のまことへの想いがバレそうになった時も「皆好きになっちゃうんですよね～」って明るくフォローを入れたり、いつも頼りになって素敵だけど、6話の香絵さんは特に頼もし過ぎてめちゃくちゃ格好良かったです。朝日のことをからかったり面白がったりしつつ、何だかんだ相談に乗ったり応援してあげたりするところも、香絵さんの面倒見の良さが感じられて良かったです。

酔いつぶれたまことを巡る律とのやりとりが香絵らしくて良かった。友人としてまことを心配しつつ、軽い口調と明るいノリで律への配慮も忘れず、誰も嫌な気持ちにさせない対応が素敵で、香絵のコミュ力の高さと気遣い屋で優しい人柄を感じさせました。演技も自然で上手いし、香絵の明るく豪快なキャラクターが丸山さんの雰囲気に合っていてはまり役だなと思います。

場を盛り上げるようなテンション高い芝居も、まことの孤独や不安にそっと寄り添う静かな演技も、どちらもとても自然で上手いです。男性陣３人が集まった気まずいパーティーも、香絵の明るさとサバサバしたトークのおかげでまことが楽しめる空間になっていたし、盛り上げ係だけど一人だけ煩くて浮いてるみたいな感じにならないところも良かった。空気をガラッと変えられるエネルギーを持っているところも魅力で、良いアクセントになっていると思います。

小腹満たしとは思えない量の料理を持ってくるところや、会話中も帰り道でも絶妙なタイミングで３人の輪にカットインしてくるところなど、間合いとおばちゃんみたいな口調が面白くて良い味出してました。まことの天然さに呆れたり、公太郎と朝日の意地の張り合いを観察している時など、アニメみたいに変わる豊かな表情の変化も良かった。四角関係だけではマンネリしてしまうけど、香絵さんの存在が良いスパイスになっていてドラマにメリハリをつけていると思います。

カラっと明るくてサバサバしていて、色々と不安な時にこんな友達が傍にいてくれたら頼もしくて安心だろうなあ。セリフ回しも表情も「頑張って演技してます」っていう力みがなく自然なところも良いですね。漫画家の夢は叶わなかったけど、大好きな絵に繋がる新たな夢を見つけて実現のために頑張っている姿も格好良いし、自分探しをしているまことにとって励みになる存在なんだろうなって感じられるところも良かったです。