くるり～誰が私と恋をした？～

9話で見せた意味深な表情が気になっていましたが、最終回でしっかり回収されて良かったです。作業中に思い出していきなり大声を出すところも、美緒ちゃんが来店してからずーっと「何だっけ？」と何日も考え続けていたんだろうなって、意外と真面目で気にしいな一面が垣間見れた気がして良かった。レギュラー男性陣3人がこぞってまことに特別な感情を抱いて接する中、職場の先輩・後輩っていう関係ならではのサラっとした軽めの態度や口調でまことに接する姿も、対まことのやりとりのマンネリ感を緩和させる良いアクセントになっていたと思います。

杏璃と石の色のことで言い合いになってたけど、店長相手でも遠慮なく自分の意見をはっきり伝える芯の強さや、自分はこうしたいっていう職人としての拘りやプライドが感じられたのが良かったです。杏璃に細かく突っ込まれると語彙力が怪しくなる感じも早瀬っぽい。普段の軽めのキャラと仕事への情熱のギャップが格好良かったです。

美緒ちゃんが来店した時の意味深な反応や表情が印象的でした。美緒ちゃんの言葉でまことの指輪に関する何かを思い出したのか、それとも他に何かあるのか、普段の軽やかで気の良い先輩とはちょっと違うミステリアスな雰囲気が新鮮で良かったです。

残って色の勉強をしているまことに声をかけるシーン、サラっとした軽めの口調と態度で相手の邪魔はせず、でも頑張ってる姿はちゃんと気付いてるよって示しているような、さりげない気遣いが感じ取れて良かった。まことの成長ぶりを先輩として喜んでいる気持ちが伝わってきてほっこりしました。朝日がやって来ると意味ありげな笑みを浮かべてサクっと退散する気の回しっぷりも、前回の「協力し合おう」という約束を彷彿とさせて良かったです。

杏璃の恋人役を全力で断ったり、お客様に特別なリングケースをお願いされて頭を抱えていたり、いつもの何処か余裕があってちゃっかりしている姿とは違う表情が垣間見れたのが新鮮で良かったです。律が来店すると先に休憩に入って二人きりにしてあげたり、「これ試作用に使って」とまことにリングを持ってきてくれたり、人のことをよく見ていて気が利くところも素敵だし、それが余計なお節介に見えないところも良いなと思います。

ダイヤ付きの指輪にしようかなという律の呟きを聞き逃さず、すかさずお勧め商品を見せる商売っ気の強さが良いですね。そこにガツガツとした下品さがないところも良い。接客中にまことが困っているとさりげなく助け舟をだしたり、石の種類や色味について教えてあげたり、面倒見の良い頼もしい先輩だけど、何処か軽やかさがあって暑苦しさや押しつけがましさがないところも魅力に感じます。

まことの不器用さにドン引きしてる表情が面白くて、まことの稀に見るセンスの無さをより際立たせていたのが良かったと思います。まことの給料分の商品を買うという律の言葉にすぐに食いつくところもさすが商売人って感じで良かったし、まことの作業する音の変化に気付いてフッと嬉しそうに表情を緩めるところも、何だかんだ先輩として彼女を気に掛けて心配しているのが伝わってきて、早瀬の面倒見の良さや人の良さが感じられて良かったと思います。