リーガル・ハート ～いのちの再建弁護士～

実在の弁護士の話をもとにドラマ化しているだけに、リアル。だが、現実の話に脚色している分、同じ企業を主体とした話でも、池井戸原作作品のような、物語物語したドラマティックさは無い。実際の企業弁護士の活躍に興味があるのであれば面白いと思うが、ドラマなんだからもうちょっと、わざとらしくていいので、ぐいぐいひきこまれるような展開を盛ってほしかった。つまらないとまでいわないが、可もなく不可もなく、といった感じのドラマだった。

会社の再建について勉強になりましたが、結局、再建方法には数種類しかなく、弁護士さんの腕と経験によるものなのだと思いました。
毎回どうなるのか楽しみに観ていましたが、最終回を迎え、これ以上続編はないかなぁと思いました。最終的な着地点は毎回同じなので、逆に続編があっても観ないと思います。
反町隆史さん、渋い演技で、よかったと思います。大人の演技というのでしょうか、落ち着いていて。ただ、笑顔のシーンとかは昔のままな感じがしました。

ストーリー自体が魅力的でした。1時間経つのが、とっても早かったです。
キャスティング、特に相手側創業者一族に、よくこれだけの悪人顔の役者を揃えたなあと思わず笑ってしまうくらいインパクトありました。刑事モノなら絶対に犯人候補間違いなし！です。
そして更に、相手側の弁護士は宇治川剛志（升毅）だなんて･･･凄いです。
それから、主題歌が流れるポイントはベストだったと思います。
村越弁護士が打ちのめされた時だった事もあって涙腺大崩壊してしまいました。

キャスティングから考えて、かなり期待して見てしまうドラマだが、どうもあたりハズレの落差が大きくて入り込めない。甘甘のボンボン社長が苦闘する設定まではよかったけど修羅場が甘すぎる。４５分枠ではあれが限界なんだろうか。かつて「原島浩美が、、」というドラマがあったがアレも然りで、水戸黄門じゃないんだから、「ああ、この時間なんだから、そろそろ思わぬ偶然や助け舟の登場だよな」と思わせられる、展開は実につまらない。せっかくいいキャストが揃っているんだから米倉なんかもただコネ繋がりで役に立つのではなく一休さんみたいに法や人の心の裏側を利用するような展開だったらいいのにと思います。

老舗呉服店の破産手続きをめぐる経営の乗っ取り屋との攻防で、最後のファミレスのシーンが気になりました。乗っ取り屋に監禁状態にされた呉服屋の経理担当者を、弁護士側で救うシーンですが、乗っ取り屋の足を引っかけて転ばせたり、水をかけたりすることは、刑事告訴の対象にならないのか疑問でした。おそらく、経理担当者を救うための正当防衛という解釈だとは思われますが、弁護士側が力に任せて事を処理するのかな、ドラマとして演出したのかなと思いました。テレビ東京のドラマBiz枠のドラマですから、法律的な部分は正しくリアルに描いてほしいと思いました。

スッゴく昔に反町隆史さんをドラマで見てから久しぶりに拝見しました。
昔のいかにもイケイケな感じは影を潜め落ち着いた印象でドラマの人情味ある弁護士役にマッチしていて驚きました。
おいおいと何度も突っ込みたくなるような倒産寸前の会社を助けるべくいろんな策を打ち出すんですが素人の私ですら倒産した方が楽そう…と心配になる。
でも、決して諦めないんですよね～
ま～そこはお決まりな感じはありますが勉強にもなるドラマだと思います。

とっても見応えがありました。面白かったです。あの場面で、同級生の花塚千束（矢田亜希子）と偶然出会うなんて凄い確率ですよね。まさにこれこそ運命的ですよね。取引銀行や各債権者にあんなに何回も何回も頭を下げて、説得して歩く村越弁護士の姿にはホロッと来ました。多分、民事再生による再建計画は成功するんだろうなと思いつつも、いざ結果発表のときを向かえると、めちゃめちゃドキドキ・ハラハラしました。臨場感も味わえて、最高です。

久々に拝見した、「反町隆史」主演のドラマ。タイトルとキャスト発表からわくわくしていました。
GTOの印象が否めない反町隆史ですが、今作も男臭いいい歳の重ね方をした弁護士っぷりを１話目から見ることができました。
いのちの弁護士というタイトルなので破産寸前の人を含め、感動も困惑も絡んだたくさんの命の物語が観られるのではと期待しています。
テレビ東京らしい、リアリティのあるドラマなので月曜日の楽しみが一つ増えたように感じます。