ライオンの隠れ家

ライオンと同じテンションではしゃぐ寅じいがかわいい。またみんなと過ごせることを心から喜んでいる様子にアオイやヒロトのこころも解けていくようだ。アオイの悩みも根こそぎ解決する強さと優しさが胸に沁みました。

愛生の見事な鍋さばきを見て「どっこいしょ～」ってライオンと一緒になって盛り上げたり、ライオンのためにサンタさんになってくれたり、お店で愛生を雇ってあげたり、どこまでも明るくて豪快で懐の深い姿がとても素敵。やってあげてる感が一切なくて、自分がしたいからする、自分も嬉しい、楽しいって気持ちが伝わってくるところも良かったです。

愛生の帰宅でほんの少しの緊張とぎこちなさが漂う空気をお構いなしにガラリと変えてしまう豪快さと明るさが寅じいらしくて良かったです。美味しそうに蟹を食べるライオンを嬉しそうに見ていたり、「今まで苦労してきたんだから、その分幸せになってくれよ」と愛生にエールを送ったり、1話からずっと変わらない懐が深くて愛情深い姿にも温かい気持ちにさせてもらいました。

久々の寅じいの豪快な笑い声、ホッとして心が和みました。みっくんとの「ルーチン」「パーチー」のくだりも微笑ましい。いつも以上に明るくて元気に振舞ってるように見える姿も、小森兄弟の抱える複雑な思いを察して気遣ってるのが感じられて良かったです。

ライオンに一緒に旅行に行こうと言われても留守番してるよといっていつものトーンで送り出す。食べ物を持たせるのも心配してるからだよね。両手を上げて送り出す時には無事を祈るような思いもあったのかな。少し寂しそうでもあり切なくなった。

突然記者がやってきても全く動じることなく「知らねえなあ」ってシレッとしらを切る姿が寅じいの年の功を感じさせて良かった。旅行当日、いつも通り明るく元気に振舞っていたのに、３人が見えなくなると手を振りながらギュッと唇を噛みしめる姿も印象的で、もしかしたらもう３人揃って会うことはないのかもという覚悟があるのかなとちょっと切なくなってしまいました。

黙々とドリルを解くライオンを見て「何かに集中していたいんだろうな」と気遣う姿が、優しい寅じいらしくてホッとする。ライオンのことを心配して守ってくれる大人が小森兄弟以外にもいてくれるって実感出来て安心します。突然やって来た牧村に「一緒に親子丼食ってくか？」って声をかけてあげたり、明るく場の空気を切り替えたり、人情味溢れる温かい人柄も素敵です。

ライオンにシールを貼られた時のノリの良い反応がチャーミングで良かった。ライオンへの口調や態度が小森兄弟へのそれと変わらず、変に子供扱いせず一人の人間としてちゃんと向きあっているのが伝わってくるところも素敵。ハラハラしたり辛かったり、心がしんどくなるシーンも多いけど、寅吉の優しさや温かさがホッと和ませてくれて、ドラマの良い緩衝材になっていると思います。

アオイが死んだというニュースで全てを悟ったような表情だったけど言いたいことを飲み込んでみっくんたちと接するところが何があっても味方でいてくれるようで安心感があってとても良かったです。みっくんへの接し方も慣れている人っぽくていいですね。

ライオンと行方不明事件の繋がりに気付き心配して口を出すけど、洸人の思いを知るとそれ以上は踏み込んでこないところが、家族のように仲が良いけど必要な線引きはしっかりする寅吉の礼儀と弁え、人間の大きさを感じさせました。誕生日会ではしゃぐライオンを、自分のことのように嬉しそうに見つめる笑顔もとても良かったです。

自分の手料理を美味しそうに食べるライオンを笑顔で見ていたり、夢中でドリルに取り組むライオンを感心したように見守ったり、赤の他人なのにまるで自分の孫に向けるような愛情深く温かい表情がとても良いですね。寅吉の人柄の良さが伝わってくる。行方不明事件のニュースを見た時の何かを察したようなシリアスな表情も、寅吉の勘の鋭さを感じさせて良かったと思います。

小森家でスイカを切ってあげるシーン、良かったなあ。「虎とライオンでライバルだな」ってノリノリでライオンとふざけ合ったり、みっくんのためにスイカの種を取ってあげたり、襖の大きな穴を見て驚いてはいるけど察して理由は聞かなかったり、ハラハラしたりしんどいシーンが多かったからか、余計に寅吉の優しさやみっくんへの理解がじんと沁みて心が温かくなりました。

みっくんたち兄弟を見守る目が温かい。食べてる姿を目を細めて見ている姿は親のよう。小森さんとは大人として会話しながらも2人のことを家族のように思っていることが伝わる。ライオンくんのことも孫のようにかわいがる未来が見えるよね。

でんでんさん特有のまったりした口調や優しい笑顔が寅吉の人柄を感じさせて良いですね。何の説明がなくても小森兄弟との家族のような温かな関係性が伝わってくる。ライオンがあんかけ焼きそばにマヨネーズをかける時に否定したり怒ったりせず「かけるねえ」と楽しそうに笑っている姿も、何でもドンと受け止める懐の深さを感じさせて良かったと思います。