アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋

いい人なんだろうけど、仕事をちゃんとしているのかな、と見ていてもやもやしました。待ってる人に手品をするのが仕事なのでしょうか。忙しい職場なので実務も助けた方がいいと思うのですが…。一歩間違えば老害になりうる気がします。奥さんとの別れは泣けました。

いや、やっぱりこの方は名バイプレイヤーだなと改めて思いました。最初は姿を現さず「伝説の薬剤師」という事でしたから、てっきり無口で偏屈な役の人が出て来るのかと思ったら、優しい手品好きのおじいちゃんで驚きました(笑)このひとにしか出せない親しみやすさが滲み出ていてとてもよかったと思います。奥さんが亡くなるシーンには涙が出ました。

病院の薬剤部で薬剤師がバタバタと働き、殺伐としている雰囲気の中、コーヒーを入れたり、手品をしたりと薬剤師、患者の癒しとして働いている姿がほんわかします。このドラマの良いアクセントとなっていて良いです。特にコーヒーをみんなに配っている姿がすごく好きです。

いい人からサイコパスまで演じるでんでんさんの演技力は高いと思いますが、薬剤師として患者さんをなだめるために手品をするような人は実際の薬剤師にはいませんし、暇すぎだろう、と共感が得られませんでした。でんでんさんの演技力の問題と言うよりは、脚本がいまいち。

薬局の癒し、もっと言えばこのドラマの中の癒しの存在だと思います。
何でも知っているのにあえて全部を出さず、困った時に助けてくれる様な、まさに『神様』みたいなお方ですね。
（名前が荒神なだけに）
男性なのに手先が器用なのも（しかも手芸まで！)良い感じです。