魔物(마물)

凍也と対峙するシーン、男としての嫉妬という自分本位なものではなく、本気であやめのことを心配する気持ちや、その原因であろう凍也への強い憤りや不信感が滲んでいたのが格好良かったです。今野の存在にこんなに安心感を抱けるようになるとは1話を観た時には思いもしませんでした。鼻の穴が膨らんでるって言われて慌てて鼻を摘まむのも、摘まんだまま鼻声であやめに頼みごとをするチャーミングな姿も、張り詰めてた緊張感を程よく緩めてくれて良かったと思います。

「このままで良いのか」ってあやめを心配したり、仕事関係の飲みに誘ってあげたり、何だかんだ登場人物の中で一番あやめのことをちゃんと考えてるところが格好良い。雑用をこなすあやめにもどかしそうな顔を向けるところも、彼女の有能さとこれまでの努力をちゃんと理解しているのが伝わってきて良かったです。

1～２話を観た時はただのクズ男だと思ってしまったけど、あやめに「口説いたら帰る」って言われてるのに隙を見ては何とか甘い雰囲気に持っていこうと一生懸命だったり、元気がないあやめに軽口をきいて笑わせたり、夏音の件で総スカン状態のあやめを心配そうに見ていたり、回を追うごとに憎めないチャーミングさや優しさが垣間見れるようになってきて、徐々に好感度を上げてるところが良いですね。エキセントリックでヤバい人が多いドラマなので、最近では登場するだけでホッとしちゃいます。