モンスター

趣里さんを楽しむ、ということなら最高だったのでは？

コスプレ変装が随所にあっていろいろな姿が見られたし、なかにはお母さんの伊藤蘭さんを彷彿させるシーンとか、朝ドラ「ブギウギ」を思わせるところもあった。どれもファンとしては楽しめました。

亮子という役ですが、可愛らしく微笑むシーンが実にあざとく、畳みかけるように相手を追い込んでいく迫力も素晴らしかったし、歩き方にまでその時の気分が反映させていた。

キャラは立っていたけどストーリーは最後もうひと波乱欲しかったかな。趣里さんの問題ではないけど。

亮子が対象者をじっと見つめるのはくせだろうしそれが鋭い洞察力の元なんだろうけど、粒来を見つめる時のそれはそれだけではない父親への愛情みたいなものを感じる。子供がなにか言ってほしくてじっと見つめるみたいなやつ。愛情を欲している子供みたいで気になる。

久しぶりの買い物ブギ！くるくるパーマがとても似合っていて鈴子を思い出して懐かしかったです。子供っぽく見えたり大人っぽく見えたり年齢も絞れないカメレオンな魅力が神波先生のミステリアスさと通じてどんどん引き込まれていきます。

満を持して臨んだ裁判で自分のシナリオ通りの話ができてとても満足そうに見えた時もお父さんを見据えた表情は褒めてほしい子供の顔でそれがなんだか切なかった。事務所にくるお父さんが帰る時も何か言葉が欲しそうで割り切れない部分があるんだなと切なかった。

裁判取り下げになって、事務所に戻ったあとの子どもっぽい泣き方を見て、ここも親子の何かを取り戻す戦いだったんだと思った。くるくる変わる表情がとても素敵で、何考えてるかわからない感じとか、ときどき心入ってない感じのいたずらっぽい笑い方とか、このキャラにぴったりだと思う。

依頼者と飲みにいく時も冷静に話の中のヒントを探しているような表情が策士の神波先生っぽいなと思いました。あの会話からどんな種を拾うのかあとの展開が楽しみになります。何か企んでる時の顔が可愛くて好きです。

誠意を見せたと言っていたのはアイドルのダンスの完コピでしたか。さすが趣里さん！って感じで可愛くて美しくて眼福でした。時々見せる悪い顔もちょっと中毒性ありますね。

モンスターな加害者をよりモンスターな女性弁護士が追い詰める図を期待してたのですが、いつもの趣里ちゃんの小悪魔、不思議ちゃんの キャラ満載で残念です。
これから恐くなっていくのでしょうか。

神波さんは猫田さんの親戚みたいな子だね。小柄ながら唐突に動き回る彼女から目が離せない。目で追っているうちに思う壺に引き込まれているみたい。あっというまの1時間でした。ちょっとだけ動かす表情がドンピシャでお見事でした。