マウンテンドクター

養子という立場と、自分の自我。確かに難しい選択だと思う。でも母親の側も彼女の側も、そこに遠慮があったことを乗り越えて、ようやく本当の母子になったという感じでしょうか。でも父親がだらしないよね、婿だとしてもさ。最初は積極的じゃないけど麻酔医って手術以外にあまり患者と接しないし、急に前線に出されても嫌がるのはわからないではない。さて岡崎さんの芝居ですが、医師としてのシーンは少なく、中心は義母との葛藤です。嘘が続くわけもなかったし、バレた後にどうするか、これまでも考えていなかった筈はなく、悩むにしても急に降ってわいた感じはちょっと違うかな。でもそこは演出の問題もある。役者としては与えられた課題をちゃんと表現していたように感じます。

元々のパキパキとした喋り方で愚痴をダラダラダラダラ言うので性格もキツく見えてしまって可愛げがないし、聞いていて嫌な気分になってしまう。聞いているうちにそんなに嫌なら断れば？って思うし、そんなドクターに診てもらうのはもっと嫌だと感じた。