何曜日に生まれたの

溝端さんって表情変化が極端で、公文のような仮面をかぶっている役は合わないんじゃないかと思ったけど、そのわかりやすい大袈裟さが視聴者をミスリードする力を持っていて、なるほどだからキャスティングされたのかという納得感はありました。でも芝居が上手いのかと問われると微妙。どうしても常に強く濃く演じたがり、人間臭さが出やすい芝居をするので、役柄が重たくなる。もう少し軽さがあれば、より公文という人間の仮面が生きたように思う。

公文として皮肉屋のところが素だと思っていたけどその中に本当の自分を隠していてその素の時の頼りない表情が母性本能をくすぐり、果てはすいを強くしたのではないだろうか。すいを精神的に頼ったり頼られたりを繰り返して2人ともが成長していくところが見られてよかったです。

個人的には嫌ですけど、すいの事件についていろいろと出てくる時にニヤッとするところがなんともいやらしくて作家っぽいなと思います。すいのことを心配というよりもいいネタでてきたって感じ。それがいつかすいファーストになって欲しいと思いながら見ています。