日本沈没ー希望のひとー

脚本に突っ込みどころが多くて天海が変な人に見えることもあったけど、日本のために出来ることをという熱さとか本当は砂だらけのおにぎりを普通に食べたりとか、演技はとても良かったです。

見事な熱演だったと思います。あまり出来のいいシナリオとは言い難い部分はありましたが、役者陣の熱演で支えきった感じがします。その最大の功労者が小栗さんでしょう。最初は官僚としてのしたたかさと、個人としての激しい感情の起伏をうまく演じ分け、物語のクライマックスに向けて、それが裏表なく信念に結実していくさまは、苦難に陥る人たちの結束を象徴しているように感じました。天海という人物像には矛盾もありましたが、それはシナリオの問題であって、小栗さんの芝居は素晴らしかったと思います。

昔はただかっこいいお兄さんだったけど、結婚して子供が産まれて深みが出たね。トンネルの崩落事故を知って駆けつけ娘さんと再会した時の言葉にならない号泣にもらい泣き。娘さんに見せる笑顔がとても優しくて素敵です。

娘に会えた時の表情がなんとも言えなくて、それまでが自分自身を奮い立たせるための強がりだったのだと思った。娘とのシーンでは本当に優しい目をしている。常盤との再会、そして総理との握手のシーンはなんとも言えない気持ちになった。

天海が必死に動いていたのは自分にもどうしても守りたい命があるし、それはみんなにも当てはまるだろうと考えたからなんだろうな。誰より娘と元になってしまったけど妻を避難させたかっただろう。束の間の再会に優しさが溢れ出ていた。

娘役の子と話している場面にいつも心が和みます。こういう時は小栗さんの素のお父さんな部分が出ちゃってるんじゃないかなと思います。仕事頑張ってるんだけどねー。あっさり捨てられちゃった天海さんの情けない表情に哀愁がありました。

事実を知って絶望を感じる目をしたり、光が強く入った熱さを感じる目をしたり、何を言ってるんだと現実に呆れる目をしたり等々台詞がなくても目だけで感情が伝わってくる演技が良かったです。

黙って立っているだけでも絵になるというか存在感があって、久しぶりに小栗さんを見たのに久しぶりな感じがしなかったです。
ラストの台詞は熱く、感情を揺さぶられる表情と姿勢がとても良かったです。

久しぶりに小栗旬さんをドラマでみた
年齢を感じさせないビジュアルに高身長
やっぱり絵になりますね
演技に円熟を感じて引き込まれました
初耳学でのお話にもキャストスタッフのギャラの事までの気配り
流石です
これからの芸能界を背負う人材

小栗旬に演技は期待してないけど主演としての華がなくなった気がする。

情熱だけじゃ突っ走れないと知り、爽やかだけでもやってられない30代。いろんなしがらみの中で自分の思惑通りに事を動かそうと機転を効かせる天海さん。小栗さんの表情の中にその策士がいて見ていてドキドキする。