おっさんずラブ-リターンズ-

しんげんの写真を見ている時にさりげなく歌麻呂と腕を組んで微笑み合ってる姿が凄く可愛かったです。こういう何気ないチャーミングさと、黒澤をもう１度検査に連れていって付き添ったり、絶望から抜けたという和泉の背中をもう一押しする頼もしい姿のギャップも素敵。歌麻呂とお義母さんと３人で推し活して盛り上がってる姿もすごく楽しそうで幸せそうで微笑ましかったです。

ホームパーティーではしゃぐ黒澤を見て、彼の身に起きていることを全て察してしまうシーンが辛かったです。皆に秘密にしたい黒澤の気持ちを尊重して一人で必死で感情を抑え込んで我慢している姿も、歌麻呂と二人っきりになった途端に泣き出してしまうところも切なくて苦しくて、胸にくるものがありました。夫婦ではなくなったし家族でもないんだけど、黒澤を大切に思う確かな愛情が感じられたのが良かったです。

「放っておいたって良くならないから」とさっさと黒澤を病院に連れて行く行動的なところ、格好良かったです。不安げな黒澤に「話し相手くらいにはなれるから」とずっと付き添う優しさも、それを何てことないようにサラっと言ってのける気負いのない姿も素敵。昔話を懐かしそうに笑い合って話せる関係性も、互いの間に流れる穏やかでリラックスした空気感も、ほのぼのとした温かさがあってとても良かったと思います。

六道とのシーン、良かったなあ。口調も態度も必要以上に親身になり過ぎずカラっとしていて話しやすい空気があるのも良かったし、余計なアドバイスはしないけど六道の気持ちに共感を示して後悔しない選択をするよう背中を押したり、押しつけがましさのない弁えた寄り添い方が大人で素敵でした。

「絶望したことがありますか」という和泉からの重めの質問にも、変に取り繕ったり動じることなく、いつもの調子でカラリと明るく答えるところが蝶子らしくて良かった。離婚してパーっと世界が広がったと晴れやかな笑顔で語る姿も強がりではなく心からの言葉に聞こえ、今の生活が充実していて幸せなんだなって伝わってきたのも良かったです。

嫁姑問題が無事に解決して目に見えてご機嫌な姿が分かりやすくて可愛い。変に取り繕ったり気取ったりせず、感情をそのまま言葉や顔に出す素直なところが素敵。和泉と六道の関係を「年の差カップルなんじゃない？」って嬉しそうにはしゃぐところも、恋バナ大好きな女子学生みたいなノリだったけど、それが全然違和感なく自然に見えるところも良かったです。

「お姑さん」って聞いただけで蕁麻疹が出るって大騒ぎする姿や、推し活中のご機嫌なスキップだったり、キラキラと楽しそうな笑顔だったり、表情や仕草がすごくチャーミングで、それが違和感なくハマってるのが良いですね。無理してハイテンションになってたりぶりっ子してる痛い人に見えないのが凄い。「夫ならこっちの味方しろ」ってズバっと口にするシーンもスカッとしたし、最終的にお姑さんと親友みたいに仲良くなれたのも良かったです。

歌麻呂からお花を貰った時のフワっとした柔らかな笑顔がとても可愛くて、歌麻呂が溺愛して大切にする説得力がありました。袴姿も凛々しくて格好良かった。二人の間に流れる空気感が自然でリラックスした雰囲気があって、色んな問題を乗り越えた二人だからこその信頼関係と強い絆が感じられたのも良かったと思います。