王様に捧ぐ薬指

東郷と綾華の過去の動画を目頭押さえながら視聴していたり、東郷と鉢合わせた綾華を「大丈夫ですか？」と心配したり、綾華を尊敬して先輩として慕う気持ちが随所で垣間見れたのが良かったです。1話の時からずっと綾華の味方で、彼女の見た目ではなく仕事ぶりや人柄に惹かれて慕う姿が好感度高くて、でも熱すぎて鬱陶しかったり、抜けていて頼りないところもあったり、人間味溢れるキャラを体現していて毎回良いアクセントになっていたと思います。

憧れている&絶対的な上司であるキングからの電話にめっちゃ慌ててる竹本くんが面白かったです。たった数秒のシーンでしたがそれでキングの格が上がったようにも見えました。すごい貢献です。いつも大きな声で返事してかけつけるフレッシュさがいいですね。

東郷の本社異動の件が気になり過ぎて「何があったんですか？」「気になる、気になる～」と必死になって綾華絡むところ、鬱陶しいんだけどコミカルさと愛嬌があってイラっとさせないところがバランス良くて上手いなと思いました。声かけるタイミングが悪くて綾華に雑に扱われるところも、ちょっと抜けてて残念なところがある竹本らしくて良かったです。

二次元ウエディング担当に任命された時の喜びようがとても良かった。子供みたいに大声出してはしゃいだり、溜息ついて感動を噛みしめてたり、感情爆発させてやる気に満ちてる姿が微笑ましくて、見ているこちらまで嬉しくなりました。自ら小道具の羽や等身大パネルを用意したり、掛け声をかけて盛り上げたり、撮影時も本当に楽しそうにサポートしていて「推しとのフォトウエディング」の何たるかをすでに掴んでいる感じがとても頼もしく、担当に任命される説得力があったのも良かったと思います。

バイト中の綾華の元に差し入れを持って謝りにくるシーン、大きな声で深々と頭を下げて謝罪する姿が竹本の誠実さと綾華を退職に追い込んだ深い後悔を感じさせました。戻ってきて欲しいと必死に訴える姿も、責任を感じているだけでなく、プランナーとしての綾華を尊敬していて必要としている気持ちが感じられて良かったです。

寝ている綾華を大きな声で起こしているところが面白かったです。起こしたいけど社長の奥さんに安易に触れるわけにはいかず編み出した方法がそれだったんだろうな。雑なところもあるけれど若いフレッシュな感じがいいですね。