ラジエーションハウス

背が高くて一見怖そうな見た目だけど口調や醸し出す雰囲気がソフトで優しいので、泣いている赤ちゃんが一瞬で泣きやんで懐くという展開も説得力がありました。前髪のセットを気にしたり、職場で泥パックしてたり、「適度に日に当たるのが大事」と言われてさりげなく頬に手をやったり、美意識の高い威能のキャラクターをいつも細やかな演技で丁寧に表現していて、出番はあまりないけど毎回印象に残ります。

大事なシーンを演じるときの目の鋭さだったり、グッと気持ちを押し殺すような台詞回しなど表現力の豊かな役者さんだと思います。一見怖さのあるオーラの中にも、ふと垣間見える優しさだったり憂いだったり感情移入しやすくて安心して演技を見ていられます。

もっとクールでいい。
ストーリー上、アドリブチックなコメディの場面が沢山あるけど、最上級のクールでツッコミを入れて欲しい。

背が高いのも利用して、軽く見下す感じとか、画面から見切れてる画とかがあっても面白い気がする。

ラジエーションハウス内で今まで「わざとらしい先輩」という感じだった威能圭役が、一気にプロフェッショナルな生き生きとした人物に思えてくる回で、丸山智己の深みのある演技が良かったです。過去の妹の死に対する痛みをセリフ少なめで演じていて、じわじわ来るものがありました。

丸山さんって悪役のイメージが強かったんですが、こういう軽めの役も似合うんだなというのが嬉しい発見でした。美容ドリンクを飲んでいたり、いつも髪の毛の乱れを気にしていたり、強面で大柄な見た目とナルシストっぷりのギャップが面白いです。ワガママ患者を手慣れた感じでエスコートする姿も様になっていて良かったです。

ガタイがよくて頼りになりそう。軒下吾郎がよけいなことしそうになったら力ずくで押さえたり、軒下との芝居がコミカルで笑っちゃう。患者の大企業の社長の奥さんの誕生日を覚えてて喜ばせたりとか、細かい気配りもできるんだな……放射線科の中でもなかなかのやり手みたい。