Re：リベンジ―欲望の果てに―

デスクを叩きながら絶叫したり呻き声を上げたり、佑馬を何度もビンタして馬乗りになって「お前のためだろうが」って叫び続けたり、ストーリーがどっかに吹っ飛んじゃいそうなくらい迫力満点なヒステリックでエキセントリックな芝居が圧巻。見終わったあともしばらく市子さんの叫び声が耳に残ってるくらいインパクトがありました。毎話、ものすごい存在感でドラマを盛り上げていたキャラなので、次回からいないってなると物足りなく感じそうです。

海斗への嫌味ったらしい見下したような口調や、大友に向けるジトっとした忌々しげな視線、大友への取材依頼の用紙をビリビリに破いたり「ノックぐらいしなさいよ！」と大声で怒鳴ったり、感情丸出しのエキセントリックな芝居がインパクト十分で、ものすごい存在感を示していたと思います。ただ座ってるだけでも圧と凄みがあって、権力への執念が滲み出ているのも凄いです。

気遣って心配する姿も慰めの優しい言葉も、鳥肌が立つくらいしらじらしくて、海斗や智信に向ける負の感情があからさまなところが良かった。腹の底で…っていうキャラが多い中、すごく分かりやすく欲望剥き出しな姿がいっそ清々しいし、だいぶ濃い芝居だけど決してやり過ぎない絶妙な塩梅もさすがです。喪主の挨拶を横取りして自分のアピールの場にしてしまう狡猾さや、激昂した海斗にだけ見せる一瞬のニヤっとした笑みも、市子の強敵っぷりを際立たせていて良かったと思います。