最果てから、徒歩5分

頭は派手なピンク色にしていますが、オドオドした目つきやあんまり顔を動かさずに喋る姿から自信のなさがうかがえます。真面目さ故に抱えている罪が重すぎたのでしょう。なので倒れたのも納得です。派手な外見の下の素顔を上手に表現していると思います。

せっかくの大人3人の演技を台無しにしている。ただわあわあ言っているだけで、うるさい。原作ではすももは必要なキャラだが、ドラマでは要らない。

いつもは末っ子のようなすももも、小さなお子さんには年の近いお姉さんとしてあれこれ世話を焼いていたのが微笑ましかったです。デリケートなお子さんに寄り添い少しずつ近づいて心の距離を縮めていく時は、決して騒がずしっかりと相手を見つめ落ち着いた声で見守れていて良かったと思います。

死ぬまでにやりたいことを10項目もやりきれる行動力があるのなら、自殺だってためらわないし、そもそもそんなエネルギーを持った人が自殺を考えるとは思えない。死に望んでもやりたいことの10項目すら出来ないから自殺するんじゃないのかな。演じている岡田さんですが派手なメイクがちょっと下品に見える。それはメイクさんの失敗。岡田さんの芝居も役柄の感情変化についていけてないのか、役に対する理解が浅いのか、ちょっと上滑りしていて表面的な感じがします。心に狂おしいほどの鬼を飼うか、あるいはどうしようもない虚無を飼うか、そういうものを抱えるから、自殺を願う。わずかでもそんな影が欲しい。

劇中で息吹に言われていたように派手なメイクも髪色も変な服も全然似合っていない。母に抑制されていたことの反動を表しているのかもしれないけど、これから死にに行く人には決して見えない。すももちゃんがこのドラマの主役なら魅力不足だ。