スカム

出た！まさかの裏切り！あれだけ誠実を慕っていたのにひどい！と思いながら、人間の愚かさをこれほどに表現できる人もいない、とある種の感動が。家に干してある無数の粗品タオル。貧すれば鈍するという言葉そのものという存在感は救いようのない悲しみがあふれていたね。

持たざる者が闇社会で成り上がる正にダークヒーロー的な世界観を背負いながら実はものすごく良い奴、という何とも言えない存在感は稀有のもの。家庭の事情も明かされず、過去の仕事で背負った借金と子供のために働く姿に涙が出そうだった。その役柄が彼ほど似合う人も少ないのでは。

例のよってその場の空気読みが上手く表現できていたね。出し子不足のせいでさらにピリつく現場を和ませようとする健気さ。どんな時でも誠実の良きパートナー役としては立ち回る姿を見るとやっぱりこの人じゃないとなーって思ってしまうよね。

毎回、ヒリヒリするようなシーンの連続なだけに前野さんの存在はかなり大きい。いるだけで和む感じはなかなか他の人では出せないテイスト。そして、劇中の太鼓持ちっぷりもすごいのなんの！唯一と言っていい癒しの要素だね。この人なしにこのドラマは成り立たないくらい。

期待を裏切らないお調子者ぶりが開花！さっそく店長に取り入ろうとする感じも予想できていただけにウケたよね。この感じは彼にしか出せない空気感なのかな。物語の中では訳ありな一児のパパ。早く足を洗って幸せになってほしい。

もう、この人なしにはストーリーが成り立たないでしょ！ってくらいに和ませる力がすごいよね。どんなに殺伐としてても笑えてくるような人間力は抜群。ご褒美のキャバクラでも女の子を目の前にして、すごく生き生きしてて良かったよ！

テレアポの研修では鬼の教官に滅茶苦茶なしごきを受けて気の毒な役回りがハマリすぎ！でも、どんな苦境でも元来持っているお笑いキャラ的な和みの雰囲気のおかげで不思議と悲壮感があんまりなのね。そこが本当にすごい。

まるでゲーム感覚で振り込め詐欺の電話に挑む様子は決して感心できないことなのにちょっとワクワク感があった。それも前野さんのお笑いキャラがあってのことだと思うよ。ムードメーカー的な人物として早くも存在感を出してきた彼は次回も活躍するようなので楽しみ！