セクシー田中さん

他の方々の演技が良かったから？この方の棒読みが気になって残念でした。

不器用で頭が固くてでも心の中は案外素直でってこういう男性は世の中にまだたくさんいます。失礼なことをバンと言っちゃってから反省したりすることろは人間的にかわいらしく見えないと救えない。そういうところがちゃんとできているので笙野というキャラクターも嫌いになれないところだと思います。

田中さんのぶっ飛びメイクを見て飛びあがっちゃうところはいかにも笙野らしい反応でどんな言葉を口にするのだろうと思っていたが、無神経な言葉は出てこなくてその内面の田中さんに集中しようとするようにも見えて面白かった。

多分、本来ならば笙野というキャラは、ちょっと無神経で失礼だけど、よく知れば真面目で一生懸命な魅力の方が勝るという感じじゃないとダメなんだろうと思います。でも残念ながら毎熊さんの芝居ではそう感じません。あのちょっと厳つい顔で、露骨に眉間に皺を寄せられると、カチンとくるし、あの熱量と口調で言われたら、実はどんなにいい奴だったとしても、絶対に引きます。正直、好感度が上がらない。これだと田中さんって物好きだなあという感想で終わってしまう。コメディなんだし、ここまでシリアスにやるのではなく、もう少しクスりとさせるところがあれば違ったと思うのだけど。

田中さんがなかなかステージに立てない時、場を繋ごうと一生懸命下手な楽器を叩き続けるところに感動した。デリカシーのない笙野も本物なんだけど、この人を思いやれる笙野も間違いなく本物でその二面性をうまく共存させているのがすごいと思った。

喋り出すとはぁーとため息が出そうな嫌なタイプ。本人が失礼なことを言っているという認識が少しもないのがこのタイプ。人を伺うように同意を求めるように見つめるのがなんとも気持ち悪い。人を傷つけようとしていないのに傷つけてるタイプだよね。

かっこよくて好きですが、こんなに棒読みでしたっけ？

笙野の言葉を借りるならいいおじさんが拗らせてるんじゃないよ！って思う。強い言葉を発しながらも人の目はしっかり見れてないし自分の意見が他人にどう思われているのか気になって仕方ない様子。自信ないんだなーと拗らせているのが良くわかる。