シャーロック

「迫真の演技」この一言です。被害者の妻から容疑者となった時の表情や言動の変化に、思わず魅入ってしまいました。しおらしい妻の顔から一転、声を荒げて犯行を指示する姿は、本当に迫力があり怖いとすら感じました。今や悪女を演じたら右に出るものはいないという感じですが、時には普通の幸せな感じの役も見てみたいなと思ってしまいます。

美人でおしとやかだけど、実は悪女…。そんな役が彼女にはピッタリだと思います。今回も周りから見たら良い奥さんだけど実は…恐ろしい女。松本さんの迫力のある演技で、話が進むに連れてどんどん盛り上がって、見ている側も恐怖を感じました。

あまり知らない女優さんでしたが、初回の出演でびっくりました。儚い雰囲気なのに、あまりに迫真の演技で憑依した感じがしてびっくりしました。特に最後の中でのシーンは、本当に怖くて鳥肌が立ちました。こんな人もいるんだなと印象に残りました。

今まで知らなかった女優さんでした。だからてっきり無名の人かと思って、一話からこの人を使うのは視聴率的にもどうなの？？とか思ったりしましたが、見た目が儚い雰囲気なのに、キレたときの演技がすごかったです。本当に怖くなりました。一話からかなりのインパクトを与えたと思います。

「シャーロック」の第1話はシリーズの中でも図抜けて面白く、
その中でも松本まりかなる人は重要な役柄。結果的には最重要人物。
体当たりの熱演が印象的。あの役が似合う人は、今時の若い女優さんではいくらでもいただろうが、
そのなかでいい選択だったなと思わせてくれた。

可愛らしいお顔とは、真逆の嫌な女がとても似合っていて、なおかつ演技力があるので見ていて飽きがこないです。相手にお願いをするときの間の取り方は、天下一品だなと感じました。目の奥が空虚空間になっているのがレンズから伝わってくるのは、すごいなと感じました。

こういう狂気じみたエキセントリックな女性を演じさせたらピカイチの女優さんですね。大熱演なんだけど芝居がわざとらしくないというか、夫に尽くす従順で健気な妻の姿から徐々に本性を現していく様が自然でリアリティが感じられ、夫に殺害を命じる時の「やれって言ってんだよ！」という怒鳴り声や「なら死んで？」という囁き声など、緩急自在な台詞まわしと表情の変化が素晴らしかったです。主演コンビ2人を完全に喰ってました。

小悪魔を演じたらいまダントツの松本まりかさん、清潔さと艶やかさの彩りを見事に演じています。「女って怖い」、それが松本まりかです。シーンや場面でころころと表情が変わる演技が絶妙で、ドラマが進むに従って顔の色合いが変わっていくのはぞくっときます。また、松本まりかが以前出演のドラマ「神酒クリニックで乾杯を」では声まねの天才である女医役を演じましたが、それをオマージュしたようなシーンにはくすっとなりました。

松本まりかさん、清純そうな演技も性悪そうな演技もどっちも上手い！とっても印象的な演技です。一癖ある役をやることが多いので、きっと真犯人に違いないと思いながら見ていました。やっぱり後半の変貌ぶりがお見事でした。1話限りの出演かと思うと残念です。