シバのおきて～われら犬バカ編集部～

福ちゃんがエスパー犬かもしれないって本気で信じて実験してる姿が面白かったです。帽子の中身当てただけでめちゃくちゃテンション上がって喜んでるし、何でもテレパシーとか予知能力とか超能力に結びつける思考回路にも笑ってしまいました。「最高の記事を作って上の人たちを黙らせよう」って気合十分な姿も頼もしかったです。

楽しそうに新企画を提案する姿が見られてホッとしました。写真も涙を流すことなく普通に撮れるようになっていたし、無理してから元気って感じもなかったし、まだまだ悲しみもあるだろうけど、前回の温泉企画が前を向く良いきっかけになったんだなあって伝わってきたのも良かったです。

取材で柴犬を撮影しながら涙ぐんでしまう姿にもらい泣きしてしまいました。戸惑ったような表情や何度拭っても勝手に流れる涙が、本人も意図せずという状態を物語っていたのも余計に切なさが増す。ボムへの深い愛情、もっと何か出来たのでは？という後悔、三田の複雑な思いが伝わってきてとても良かったです。

一人で亡霊と戦うシーン、完全スルーなボムちゃんの反応も含めてシュールで面白かったです。「必殺カットオフ！」って目をキラキラさせて福ちゃんを撮影したり、ひとみちゃんの福ちゃんとは違う反応に興味深げな様子でシャッタをーきる姿も、カメラマンとしてベストショットをっていう気合はもちろんだけど、それ以上にただひたすら柴犬が大好きっていう気持ちが滲み出ているのが三田らしくて良かったと思います。

謝りにきた相楽に自分も大人げなかったときちんと頭を下げる姿が、三田の人柄の良さと器の大きさを感じさせました。「やっと自分らしい仕事が見つけられた」とシバわんへの思いを語る姿も、雑誌にかける情熱や柴犬愛の深さが伝わってきて良かったです。

撮影に緊張する飼い主さんから笑顔を引き出す手腕、さすがプロって感じで頼もしかったです。ソフトな口調でサラッと口にするから、単なる乗せるためのお世辞に聞こえないところも良い。ハナちゃんの警戒心を解こうとする姿も、声のトーンとか姿勢とか、ワンちゃんを飼っている人だなあ、犬が好きなんだなあって伝わってくる歩み寄り方で、犬が苦手な石森と良い対比になっていたと思います。

大はしゃぎで愛犬のお尻の写真を相楽に見せたり、奇声あげながら写真にチューしたり、相楽も引くくらいの柴犬オタクっぷりが面白かったです。相楽も石森も仕方なくって感じで嫌々仕事をしてるように見えたので、三田の「カメラマンには自分が適任」っていう強烈なアピールややる気満々な姿は好感が持てました。