silent

パンダを紙袋いっぱいに入れてきた湊人くんがかわいすぎる。ちょっと幼く頼りなさそうに見えたけど、本当は誰よりも周りが見えていて自分の信念があって人を思いやることのできる優しいキャラクターでした。別れた彼女の家には入らない律儀さと、ふとした仕草に心配を口に出す優しさと。湊人をもっともっといいキャラにした鈴鹿さんはすごいと思います。

紬との話し合いから戻ってきた想に「大丈夫？」と心配そうに尋ねる姿や、「大丈夫」と返された時の心底ホッとしたような笑顔がとても良かったです。紬のことはもちろんだけど、想のことも本当に大好きで大切なんだなと伝わってきて、紬と別れたり恋敵であるはずの想の背中を押したりという、一見「？」とも思えるこれまでの湊斗の行動に説得力が感じられました。「主成分優しさ」というキャラクターを下心を感じさせず、嫌味なく演じる表現力の高さも素晴らしかったです。

春尾さんと奈々さんに想とほんとに仲良しだねって言われた後の「はい！」がすごくいい笑顔で仲の良さが伝わってきました。ただその言葉を屈託なく言うために紬ちゃんと別れたかと思うとちょっと複雑でした。あの顔は罪だね。

想に「青羽の前から黙っていなくなるのは許さない」と告げるシーンが印象的でした。強く真っすぐな視線やきっぱりした口調がいつもの穏やかな湊斗と全然違って、今でも紬のことを大切に思っているんだなと感じられたのが良かったです。奈々に一方的にボロカスに貶されたり、バカと言われた時の「今、バカって言われました」っていうショックが隠しきれないちょっと情けない姿も湊斗らしくてほっこりしました。

捨てたと言っていた紬のメモを実は捨てていなかったところがすごく湊斗っぽくて良かった。嫉妬して捨てようと思ったのはきっと本当だろうけど、それを実行しないところや、一生懸命探して8年越しでちゃんと想の手元に届ける生真面目さも湊斗らしいし、鈴鹿さんのホワっとした柔らかい雰囲気のおかげでそういう湊斗の性格がお堅く見え過ぎないところも良いなと思います。

「全然気遣ってない」って文句を言いながらも、真子にビールを持ってきてあげたり、光に「好きなの頼みな」とウーバーを注文させたり、甲斐甲斐しくお世話する姿が「主成分優しさ」の湊斗らしかったです。楽しそうなんだけどちょっとだけ「やれやれ」みたいな感じが入り混じってるところも3人の気を遣わない距離の近さや仲の良さが伝わってきて良かったです。

電話での紬の様子から、想と何かあったことを察しつつ、必要以上に深入りはせずに「2人でちゃんと話せば大丈夫」と励ますところが湊斗らしかったです。元カレ且つ今カレの親友に相談ってなかなか無神経なことされてるのに、紬にとって辛いことを無理に言葉にさせようとしない気遣いが「主成分・優しさ」の説得力がありました。彼氏だった時よりも、今くらいの距離感で紬を見守ってる方が包容力を感じられます。

最初は幼すぎて合わないと思ったけど、今となってはこのドラマで湊斗が一番気になる存在になってて、鈴鹿央士史上最高のハマり役なんじゃないかと思えるくらい。
だからこそ逆に、湊斗が身を引いてしまって、このドラマの見どころが自分の中ではだいぶ無くなってしまった感がある。

紬と恋人同士の時はイマイチだなと思ったけど、想との親友同士の自然なやりとりや、光との本当の兄弟のような空気感はとても良かった。想と湊斗って傍から見ると紬を挟んでなかなか複雑な関係性の2人だけど、気まずくならずにご飯行ったり、奈々のことを訊いてみたり、冗談を言い合えたり、いまだに良い関係が続いている設定に違和感がないのは、温厚で優しい人柄が滲み出せる鈴鹿さんならではだなと感じました。偽善者ではなく、本当に心根の優しい良い人なんだなという説得力があるところが良いと思います。

川口さんや目黒さんに比べると幼い感じがあり不釣り合いかなと思っていましたが、そこも湊人のキャラでコンプレックスだったのですね。見た目よりずっと落ち着いた感じに見えたのは喋り方のせい。紬がリラックスしてぽあぽあしちゃうのも納得。温かい毛布のような湊人が魅力的すぎます。

紬と付き合っている時の優しげな笑顔や想との友情シーンは良かったけど、表情がワンパターンだからか、紬に別れを切り出してからの湊斗の心情があまり伝わってこなかったのがイマイチでした。真子のプレゼン時も苦笑いみたいな顔に見えてしまって、せっかくの感動シーンなのに「あれ？真子の気持ち伝わってない？」ってちょっと違和感がありました。

想に「湊斗」と呼ばれた時の驚きと嬉しさが入り混じった表情、想が昔と何も変わっていないと分かって徐々にリラックスして学生時代のように笑い合う姿、表情の変化を見ているだけで今でも想のことが本当に大切で、大好きな親友なんだと伝わってきたのが良かった。前半、こういう表情を見せてくれたおかげで、4話ラストで紬に別れを切り出す時の「好きな人」に紬だけでなく想のことも含まれているんだなと感じられて、切なさがより際立ったと思います。

作中に紬の弟に間違われるシーンがあったので幼く見えるのは織り込み済みだったのですかね？最初はチグハグに見えたカップルもあんな風に人生救われちゃ離れられない大事な人になるだろうな。紬がつぶれてしまいそうな時、しっかりとゆっくり温かみを持って話す姿を見てこの人が湊人でよかったと心から思いました。

「人を殴りたいと思ったことがない」とう湊斗の穏やかで温和な性格を、こんなに自然に嫌味なく表現出来るのがすごい。見た目が幼くて川口さんの恋人に見えないのがイマイチだなと思っていたけど、湊斗の内面を知るごとに鈴鹿さんがキャスティングされた理由が分かってきた気がします。想の存在に不安になったり嫉妬したりと、ただの良い人ではない人間味が感じられるところも良い。想に対する本音を涙ながらに語るシーンも、想を大切に思う気持ちが伝わってきてグッときました。

常に紬ファーストで気遣いもすごくて優しくて、完璧な彼氏で素敵なんだけどやっぱり見た目が若すぎて川口さんの相手に見えない。見た目の幼さを補うほどの包容力もまだ無いし、恋愛ドラマにおいてビジュアルの相性って重要なんだなと感じました。演技は良いのにすごく勿体ないです。

演技がどうこうの前に見た目が幼すぎて川口さんと恋人同士に見えない。高校生時代はよく似合っていたけど、8年後もほぼ同じ状態で出てきて年月の経過が全く感じられないし、紬と一緒にいるシーンも弟みたい。若手俳優の中でも特に童顔で幼く見える方だなという印象を持っていたので、何でわざわざ実年齢も見た目も若い鈴鹿さんをキャスティングしたんだろうって疑問に感じました。

回想シーンの高校生は二重丸、制服もとても似合っているしそのまんまな感じ。友達の恋を応援する目が優しくて悲しい。ただ8年後となると童顔がどこまで足を引っ張るか、ちょっと心配だなー。頑張らないと春奈ちゃんの弟に見えてしまいそうだ。