SUITS／スーツ2

演技にメチャクチャ迫力と余裕を感じる。正直、このドラマ、この人がいないと成り立たない。ホント、すばらしい役者さん。

悪事を働き放題で、高笑いが非常に印象的で演技も素晴らしかったです。人間的に尊敬できる部分が何一つなキャラクターというのを表情や態度でよく表現できていると感心しました。何度も幸村・上杉弁護士事務所に挑戦してくるしつこさも凄かったです。

幸村代表と甲斐正午をハメたときの上杉(吉田鋼太郎さん）の高笑いは、上杉の性格の悪い感じがよく出ていて、ドラマを見ているこちらまで憎い気持ちになりました。吉田さんの悪役はかなりハマり役だなと思いました。

上っ面だけの 安っぽい演技。
目をキョロキョロさせたり、落ち着かない身のこなしで、周りから浮いている。
おのオッサンが加わると、重厚なドラマも コメディに見えてしまって、台無し！
失敗は、結婚生活だけにしてくれ。

取り繕うことを止めて開き直りだして、ますます嫌味ったらしさが増してきて良いですね。存在感とアクの強さがすごくて、ヒール役がよく似合います。幸村と対峙するシーンの余裕綽綽な態度や挑発するような口調が本当に憎々しくて、甲斐や幸村との対立構造がより明確に感じられたところも良かったと思います。

何だか吉田鋼太郎の演技がみんな同じように思えます!カイジの時と上杉先生変わんねーわ。声色が同じだな〜

悪役なんだろうけれど、ひょうきんなところ優しいところをうまく見せることで悪役の部分がすごくダークに見える演技が良いです。織田裕二さんたちを敵として凝視する姿は、見ていて迫力があり、弁護士としての権威もあり、重さもあり、見ていて安心感があります。

他のドラマだと浮きがちなオーバー気味の芝居が海外ドラマを意識したこのドラマには合っていて良いと思います。大きめの仕草も台詞まわしも様になっていて、余裕と貫録のある雰囲気も敵役にはぴったり。高そうなスーツも似合っていて格好良いです。「私たちは家族だ」などの頼もしいはずの台詞が全て胡散臭く聞こえるところも、常に何かを企んでそうな上杉らしさが感じられて良かったです。

上杉の登場とファーム復帰によって、今後の展開を予想する楽しみが増えました。吉田さんの魅力はダンディーな男性役をやらせたら天下一品なところと演技力だと思っているので、甲斐とのやり合いで二人の魅力ある男性の駆け引きが楽しみでなりません。

オーバーで分かりやすいヒール役の芝居なのに全然安っぽく見えないところがさすがだなと思います。「私は2番手だ」とか、わざわざ皆の前で言うシーンもそのしおらしさがめちゃくちゃ嘘臭い雰囲気で良かったです。スーツもお洒落に着こなしていて素敵です。薄茶色のジャケットに赤いネクタイなんて普通の人が来たらボヤけた印象になりそうだけど、吉田さんのイタリア人のような雰囲気に合っていてとても似合っていました。

最初の登場シーンで、あれ？黒澤部長？と思った人は私だけではないはず。スーツを見ていた人は弁護士事務所の中に上杉の名前がずっとあるけど誰なんだろう？と思ってた人多いはず。私もずっと気になってましたが、あなただったんですね、吉田鋼太郎さん。今のところ良い人そうな感じで振舞っているけど、弁護士達からめちゃくちゃ睨まれている。一体何をやったんだろう？現在わかっていることは鈴木保奈美を裏切ったということと、家族にバレるとやばいことをしたということ。吉田鋼太郎さんは表面良い人そうだけど実はすごく悪いやつという、含みを持たせた演技がとても上手いと思う。

こういうアクの強い役が本当に似合いますね。出番はさほど多くはなかったけど、しらじらしく嫌味な態度や胡散臭い口調、舞台並のオーバーな芝居で強烈なインパクトを残したと思います。甲斐や幸村すら警戒するくせ者っぷりが限られた出番でもしっかり伝わってきて、今後どんなふうに甲斐たちと対立していくのか好奇心を掻き立てられました。