ザ・トラベルナース

多分レイくんは初めから向坂さんを主演女優に考えていたと思うけど、レイくんのゾンビメイクを見てきゃーと叫んだ声の綺麗さで決定したんだと思う。その素で言ったきゃーと、初めての演技で見せたきゃーが違っていてよかったと思う。

映画撮影での棒読み演技、面白かったです。「キャーッ」っていう悲鳴まで見事な棒で、向坂の緊張っぷりと不器用さが感じられました。不慣れな演技を礼くんのために一生懸命頑張る姿も向坂らしくて良かったです。礼くんの体調が悪くなるとサッとナースの顔に戻って駆け寄る姿も頼もしくて格好良かったです。

金谷と森口が愛川の愚痴で盛り上がってる時も「部長は優しいから…」とフォローを入れたり、愛川が辞めてしまった時も「部長にすごくお世話になったのに」と何も出来ない自分を悔やんでいたり、ほんの数秒の出番でも愛川を尊敬して慕う気持ちが伝わってくるところが良かったです。キャラが濃い目のナース陣が多いので、素朴でほのぼのとした向坂の存在は良い緩衝材になっていると思います。

お願いだからそんな情緒不安定なまま勤務しないでーと思ってしまった。若い子特有の恋愛依存型の向坂さんの不安定さがあって怖かった。悪気はなくても命は預けられないな。一生懸命謝ってるのは健気だけど向いてないかもね。