ボイス 110緊急指令室

奥様に抱いている愛情の強さ…でも、それを本人に伝えられなくなってから、さらに強く意識してしまい、後悔していく心情を表現する演技。""怒り"を表す場面で、人間は 本当に怒りを抱いた時、このような顔になるものだ…と思えた。

確かに目力もあって鬼気迫る演技にさすがだな～と思ったけど、アクションがイマイチ。
年齢を感じさせる走り方、乱闘は見ていて痛々しいし気になってドラマに集中できなかった。

唐沢さんは安定の演技力です！
迫力があって引き込まれます。

いつまでも若い見た目で凄いと思う。でも、走り方や体のキレがおじいちゃんみたいで見てられない。もう若くはないんだから、ガムシャラに頑張る役ばかりでなく、落ち着いたベテランの役もやってほしい。唐沢さんなら味のある芝居も出来ると思う。

どんな危険な現場にも立ち向かっていく樋口かっこいい。ひとりで行動するからハラハラさせられるけど、彼なりの考えがあるんだよね。敵にやられたと見せかけて会話を録音してたり、頭いいし頼もしい。犯罪を憎む熱い気持ちが伝わってきて、演技に引き込まれる。

今回は役柄に合わせてなのか、少し無精髭をはやしたような感じで、最初は誰かわからない感じでした。本人の陽気な性格はもちろん、今までのイメージを一新するようなワイルドな、そして犯人と闘う時は余裕のないギリギリのアクションが、わざとらしくなく、上手なお芝居だと思います。

昔はアクション系のお仕事もなされていたようですが、年齢か体形の変化かわかりませんが、「走る」とか「格闘する」とか、なんか、カッコよくない。どんくさく感じてしまいます。走っている姿が、「ドカン、ドカン、ドカン」という感じに見えて、疾走感が感じられません。格闘シーンもスピード感がない感じがします。役と役者さんがミスマッチな感じがします。

唐沢の野性的なひげ面が、ニヒルで挑戦的で人間不信に満ち満ちた樋口の役にぴったりで新鮮味があります。自分の妻が殺された時の裁判の証言で、橘が自分を裏切ったと思い込み、犯人の声が聞こえたなどと言う、嘘でたらめを言ったと非難する場面は、もともと、ぎょろぎょろした大きな唐沢の目が一層、憎しみが込められて今も脳裏に残っています。
その後は、橘の父を殺した犯人が、樋口の妻を殺した犯人と同じではないかとわかり、少しは樋口は橘に心情的には理解を示しているようですが、唐沢には最後まで一匹オオカミ的な棘のある演技を貫き通して欲しいです。

迫力のある演技をするには、少し貧弱な感じもしますが、さすがベテランで毎回圧巻です。
かっこ良くもあり、清潔感がありおしゃれで、人情味があり、言葉は少なくてもそれを表現できて伝わってくるのがすごいと思います。

韓国ドラマのリメイクで、スピード感と感情の起伏が激しいのが特徴的だなと思います。
唐沢さんは、妻殺しの犯人を捕まえる事、誘拐や拉致の最前線で被害者を救出するのに、長年の勘と行動力でどんどん突き進んで行きます。最初は信用してなかった、真木よう子さん演じる室長とも協力しながら妻のような被害者を出さない為に走りまくるエネルギッシュな役を好演しています。
入院している1人息子の寂しさにもう少し気付いてあげられると良いのですが、日々の事件と妻殺しの真相解明に明け暮れている姿は、鬼気迫るものを感じます。

久しぶりに唐沢さんのアクションを見てすごいなと思いました。お顔は年相応に渋みが出ましたが、走りながら長台詞が言えるって大したもんですよねー。息も全然切れてないから後から台詞だけ足したのか？と思うほどです。ただ走る後ろ姿がちょいおじさん。そりゃそうなんだけどね。

さすが唐沢寿明さん！参りました。迫真の演技に思いっきり引き込まれました。これ程までに、臨場感や緊張感を、感じた演技は久しぶりでした。ちょっと暴力的過ぎる面はあったと思いますが、妻を殺された時の行き場の無さ感の表現はめちゃくちゃ良かったです。