私の夫は冷凍庫に眠っている

サイコパスサスペンスだった。あらすじも終わりもしっかりしていて、サスペンスにありがちな「このあとどうなったんだ？？？」がなくてよかった。まあ、あのあと二人は幸せに暮らせたかどうかは別としてですが。キャストもよかった。特に本仮屋ユイカさんの被害者の顔と恐ろしくやばい感じにゾッとした。肉をミンチにするシーンは狂気だった。斉藤由貴さんの怪しくも暖かく見守る隣人もよかった。ああいう役どころが似合う女優さん。全体的にすごくよくできたサスペンスだったと思う。

これまで可哀想でどこか悲壮感のある夏奈だったが、何やら違和感のようなものを感じるようになった。木芽もどこかおかしくて気持ち悪さを感じる。二人が殺人という秘密を共有する作られた親子だったとは。驚いたがどこか納得している自分がいる。夏奈の思春期時代を想像すると、とても気の毒だ。だが自分の幸せのために平気で人殺しが出来るのは恐ろしくもある。彼女を狂わせたのは養父のせいか、それとも持って生まれた物なのか。最終的に床下には四体の遺体が放置されているが、夏奈が生きている限り遺体は増え続けるのではないかと思う。こんな彼女を愛してしまった亮もどこか人とは違うものを持っているのかもしれない。
常にジトッと暗い話で暑い夜にピッタリであった。

夏奈には奏と亮を引き付ける何かがあった。でも夏奈からしたら自分が美しく綺麗なままで、幸せになれるならそれ以外のことは些細なことだった。
今までの経緯で夏奈や木芽の考え方が極端なことはわかっていたはずなのに、嫌なことをする人、邪魔する人がいるなら消すだけと唐沢を簡単に殺したサイコパスな展開にはドキドキと鳥肌が止まりませんでした。
何を企んでいるのかわからなくて恐怖を抱いていた奏は兄弟を殺しているのに夏奈の前ではか弱い人に見え、いつ夏奈の怒りを買うかに怯えながらも夏奈を好きな気持ちを捨てられなかったからここに来たんだなと、あんなに怖かったのにこの先の2人の生活も見たいなと思ってしまいました。

生きていたのはやっぱり奏だったんですね。自分の幸せの邪魔をする奴は躊躇なく殺すし、両親の遺体とずっと一緒に暮らしてたり、登場人物の中で一番狂気的で怖いのは夏奈だった気がします。木芽先生も相当ヤバイけど…。タイトルに惹かれて見始めたドラマでしたが、予測がつかない展開で毎回ドキドキだったし、30分全6話というコンパクトさも見やすくて良かったです。

視聴者目線だと夏奈が殺したのは奏か亮かわからないのに、夏奈は木芽に自分が"奏"を殺したと告白していて、なんで奏だと言ったのか疑問しかない。亮と奏は一卵性で、双子だと知らなかった夏奈がどう見分けたのかがまったくわからない。
そして夏奈といい木芽といい、都合の悪いことがあると人を殺してどうにかしようってヤバい考え方が似てるなと思ったのに、実際は夏奈は木芽の娘ではないとか…もう本当に先が見えなさすぎてドキドキ感が半端ないです。

夏奈の実の両親はどうして消えてしまったのか、夏奈が普通の子じゃないってどういう意味なのか、殺されたのは本当に奏なのか、死体はどこに隠したのかなど、最終回直前に多くの謎がばらまかれて好奇心を掻き立てられ、見ごたえがありました。唐沢が相当悪党だけど、原作にはいない役なんですよね。わざわざ役を作ったってことはオリジナル展開になるのかな。どのように絡んでくるのか楽しみです。

双子説は予想通りだったけど、結局夏奈が殺したのは亮なのか奏なのか…。よくわからない。首を絞められた後があるから亮なのかと思ったけど、そうすると奏を亮だと思って殺した夏奈に嫌がらせのようにまとわりつく必要はない。夏奈が殺したのが亮だとすると奏の首にある絞められた後は何なのかという問題が浮かぶ。
トントン拍子で物事は進んでいるのに見終わった後、何も解決してないというか謎が深まるばかりの演出は凄いけどもやもやが募る。勢いで木芽が行動に出た理由もよくわからないし、謎が多すぎて考える気力がわかない不思議な作品です。

やっぱり双子だったのか～。でも入れ替わるのが得意って言っていたし、首に圧迫痕があるし、生きているのが本当に亮だとまだ確信が持てないところが怖くてハラハラします。ラストの木芽の凶行も衝撃でした。短絡的でエキセントリックな親子だなあ。何だか怪しげな人だなと思っていた孔雀先生が一番冷静でまともな神経の人だったのも意外でした。結末の予想が付かない展開で続きが早くみたいです。

自宅での孔雀さんと亮さんの会話がゾクゾクするほど怖かったです。光の加減もあり、映画のような雰囲気だなと思いました。結局亮さんがどうして生きてきたのか、というのは結局双子説そのままだったのか、と予想通りだなと少し拍子抜けしました。もっと裏があるのではと思いましたが、それしかないですよね。夏奈さんが追い詰められて亮に包丁を突きつけるところは迫力がありました。白州くんの涙ながらすべてを告白する演技が切なかったです。

第2の亮は名前も違って前科もあることはわかったけど、じゃあ殺された亮はだれなのか。夏奈さえ動揺して"殺した"とまで言ってしまったくらいの衝撃的な内容なのに視聴者を置いてけぼりにするストーリーの進み方にもやもや。
わざわざクリームシチューを作ったということは自分が渡されていたお弁当の中身もやっぱり知っていて捨てたのかなと思えて、第2の亮が恐すぎると感じました。孔雀と唐沢も怪しいけど、第1の亮も何者だったんだろう？第2の亮の目的がわからなくて困惑しています。全部夏奈の夢だったらいいのに。

亮に冷凍庫の中身を見られたかも…と疑心暗鬼になっていると、彼の行動や言動すべてが思わせぶりで意味ありげに感じてしまって、夏奈と一緒になってハラハラドキドキしながら見ていました。亮の正体も徐々に明らかになってきましたね。偽名だし、誕生日が一緒というのも嘘、前科ありの半グレとおおよそ良い夫にはなりそうにない感じなんだけど、どうして嘘をついてまで夏奈に近づいたのかがとても気になります。冷凍庫の遺体にも気付いているっぽいし、一体何者？夏奈が殺したのは亮ではないの？予測のつかない展開の連続で、あり得ない話だと思っていてもつい見入ってしまいます。

亮の殺し方とか冷凍されている亮を見る姿に違和感はあったけど流して見ていました。でも人肉ハンバーグを作るための装備が完璧すぎて、やっぱり夏奈が異常なんだと理解しました。同様に夏奈の嫌がらせをわかっているかのように回避したり、心を入れ換えた風を装って倉庫を見に行くなど亮の行動も不可思議なので、早くこの亮がどういった存在なのか知りたいです。
孔雀役の斉藤由貴さんはどこまで知っているのかと疑いたくなってしまう演技が本当にうまくて、自分は夏奈じゃないのに夏奈と同じようにドキドキしてしまいました。

殺すだけじゃ足りないってひき肉にしてハンバーグにしちゃうという発想が尋常じゃない。しかもそれを生き返った亮に食べさせるって、得体の知れない亮も怖いけど夏奈の方がよっぽど恐ろしいと思いました。遺体はちゃんと冷凍庫にあるけど、孔雀さんにも母親にも見えているから幽霊ではないし、一体彼は何者なのか続きが気になって仕方ないです。

まさかの夫の人肉をミンチにしてハンバーグにしてしまうなんてかなり大胆な行動でびっくりしました。女性の力ではなかなか厳しそうですが覚悟を持った人は恐ろしいです。しかもそれを食べさせるとは…。これからハンバーグを食べられなくなりそうですね。生き返ったと思われる亮さんはいい人で爽やかで理想の夫だと思われますが、どことなくちょっと狂気を感じます。出会い方も今思うとちゃらいですね。そしてお向かいの斉藤由貴さんの怪しさ満点で恐ろしいです。

倉庫にあったアイスを入れる冷凍庫には確かに亮がいるように見える。
でも現実として存在しているだろう孔雀と第2の亮が普通に会話しているところを見ると、死んだ、殺したということが夏奈の妄想なのかなと思わざるを得ない。でも亮は夏奈と婚約しているのに仕事を無断で休み連絡も取っていないという不可解さもあるので、第2の亮は双子の片割れなんじゃないかとかいろいろ想像を広げて楽しめました。
夏奈の母親がメンタルクリニックをしているというのもミスリードなのか意味があるのか、気になって仕方ないです。

ちゃんと殺したのに…というところを強調するためか、ぼやかさずに殺害シーンも遺体を引きずって冷凍するシーンもしっかり描かれていたのが印象的でした。冷凍庫に遺体はあるのに生きて動き回ってるってどういう事なんだろう。夫の首にはちゃんと絞殺の時の傷が残っているし…。冷凍遺体がリアルだし夜見るには結構怖いんだけど、謎が多くて面白くて続きが早く見たくなるドラマです。

死んだ婚約者が目の前に現れたのは確かに恐怖だけど、自分が殺して隠した冷凍庫に何度も遺体を確かめに行くとか、主人公でありながら夏奈の方が怖いのよね。自分が首を絞め上げた死体を、平気で見れないよ。しかも状況がわからないから、その遺体がゾンビみたいに起き上がるかもしれないのに。夏奈は亮のことを殺したいほど憎んでいたけど、遺体を冷凍庫に保存するぐらいには愛していたのかなと思いきや、ラストでさらに滅多切りしてるし。怖いなぁ。

怖かったなー。殺して死体まであるのにりょうはどこから来たの？元々人間じゃないの？恐怖におののく顔ってヤバいのね。普通にしてる死体より恐怖におののく奥さんの方がよっぽど幽霊みたいなのが面白い。でもさ、この奥さんにしたら旦那が生きていても地獄、死んでも地獄だとしたら狂ってしまいそう。この地獄が終わるならと自殺してしまうんじゃないかと心配。まさかの双子説とかあるのかな。初回は何もかもが想定外でストーリーが掴めなかった。

殺したはずの夫がまたよみがえって普通の生活をするというところが不気味で興味深いと思いました。殺して冷凍するのではなく、逃げるという方法はなかったのかなと思ってしまいますが…。郊外の一軒家というあたり、孤立した生活をしていたのかなと考えてしまいます。冷凍庫からの夫のビジュアルがかなり怖くてぞっとします。ご近所さんの斉藤由貴さんがなんだか怪しくてこれからストーリーにどう絡んで来るか楽しみにしています。