焼いてるふたり ～交際０日 結婚から恋をはじめよう～

オタクというか、コミュ症というか、本質は朴訥な青年という感じの健太。なのでオタクになり過ぎず、コミュ症になり過ぎず、愛の言葉は囁けなくても、しっかり大事なことは伝えようとする姿勢が見えるのは大事なことです。その意味でキャラ設定のバランスがいいし、演じている黒羽さんも視線の向け方や、体の方向など、とても舞台的な動きだし、考えられた演技だと思います。そんなに芝居を見たことはなかったんだけど、予想していたより上手いですね。

自分の好きなことを喋りだすと止まらないオタク気質なところがある設定なのは分かるけど、いくら熱弁してもああはならないでしょ。っていうかならないでほしい。リアクションが大きすぎてちょっと引く。外ではやらないでほしい。

食事の時千尋に取り分けてあげたりするところがスマートすぎないところが素朴に見えてちょうどいい。かっこよさよりも優しく丁寧なところが好感が持てる。蘊蓄が止まらなくなるオタク気質もほどよい強さでいいと思う。