誘拐の日

芽生の病室にやってきた汐里への反応や対応が、まともというか、ごく一般的な価値観と倫理観を持ちあわせた大人のもので安心する。このドラマって思考がぶっ飛んでる人が多いからなあ。さっさと帰ろうとする汐里に「もう少し傍にいてあげて欲しい」「今の芽生ちゃんにはあなたしかいない」と訴える姿も、一人で治療を頑張る芽生の健気さを慮る藤澤の優しさと思いやりが感じられて良かったです。

政宗との電話シーン、娘を心配する父親の思いに理解を示しつつも、個人的に電話で娘の様子を聞いてきたり入院費を滞納してることに少しうんざり気味な本音が入り混じった絶妙な表情や口調が良かったです。辟易しながらも決して無下には扱わず、ちゃんと娘の声を聴かせてあげたり様子を教えてあげるところも、藤澤の患者と家族に寄り添う看護師としての姿勢が感じられて良かったと思います。