仮面ライダーゼロワン

なんか、少しやらせ感のある演技が最初は目立ちましたが、段々と物語が進んでいくにつれて板についたという感じがする演技に代わっていきました。それに役の性格のせいか、少し幼く見えてしまい容姿とのギャップがすごく目立ちました。

以前自分を庇って散った相手を今度は自分が庇って散る。主人公サイドとの対比でもあり、感動的な展開でもあり、キャラ的にも演者的にも色々な変化や成長を感じられる最期だった。
でも終盤でこのシーンをやりたかったが為に、製作側に生かされていたようにも感じる。復活後、もっと見せ場があれば良かった。

個人的には第一話や映画での笑いながらヒューマギアや人間を銃でぶち抜くクレイジーっぷりが好き。
あの無邪気で残虐なヒールのまま最期まで突き通してくれても良かったな。

自分の体を悪者にのっとられ、二つの心が同居した苦しい状況での喋りの芝居がリアル性があって良かったです。普段は涼しい顔をしているキャラクターでしたが、苦しさに表情を歪めてた様も絵になっていてよかったです。

いつもは明るく前向きな青年の演技をみせてくれますが、今回はかつてない強敵を前に怯え、素直に恐怖の感情を表に出した演技をしていました。非日常に接した時にしか見えない強い人間感情を芝居で表現した普段とはギャップのある点が良かったです。