さくらの親子丼

台詞に癖があって棒読みにしか聞こえない

セリフが棒読みというか、感情こもってないというか。要は下手なのかな？と思わせる感じ。

真矢みきさんが出るドラマということで安心して観ましたが、やはり真矢みきさんは素晴らしい。
落ち着きだけではなく温かみもある演技はみていて安心できる。
また、彼女ならなんとかしてくれる！という個人的な謎の期待をしてしまうのは私だけだろうか。
説得力ある演技は彼女といっても過言ではない。
落ち着いて見られる女優さんです。

彼女のあっけらかんとした演技が、とても自然でうまいと思います。あと後ろから親子丼を食べる問題のある子を見守る演技が、とても優しさがにじみ出ていて、こういう人に出会いたいと思わせるところがすごいと思います。

ときどき威勢のよい感じや、芯の通った優しさをもつ雰囲気がとても役柄と合っていて、真矢さんの表情に心を打たれることが多々あります。「人は悲しみの中では生きていけるけれど、苦しみの中では生きられない。」そう語る時の悲しみを秘めた優しい顔が好きです。

宝塚歌劇団元トップというオーラが強烈過ぎて、役に馴染めない印象です。舞台では見事な演技でも、テレビドラマでは台詞一つ一つがどこか不自然で、違和感を抱いてしまいます。ビジュアルが綺麗すぎるのもしっくりこない。演技そのものより、キャスティングミスというイメージです。

いつものイメージとは違い、心の深くに傷を負った切なくも優しい女主人、さくらが真矢ミキさんの新しい魅力を引き出しています。空腹こそが非行の根源という信念のもと、さまざまな悩みを抱える人々に差し出す親子丼に、真矢ミキさんの持つ優しさが重なります。

なぜ、今、真矢ミキさんの主演のドラマを土曜の夜に放送することに決めたのか？と理解に苦しみます。せっかくの楽しい土曜の夜に、説教をされているようで、もう見たくないと思いました。せめて１人でも好きな俳優が出演していれば見るかもしれませんが、もういいか…と思います。