なつぞら

演技はもちろん上手い。安心して見ていられる。でも、なつに毒吐いてた頃の方がよかった。最近は丸くなってしまい残念です。

働く女性の、さらにその先輩としての、新人に対する辛辣さ、やさぐれ具合がよく出てると思って見てました。それもこれも全て仕事に対する真剣さから来る事もよくわかり。。頑張りすぎず、気負いすぎず、でも納得して仕事をするために必要なことは堂々と渡り合う、そんな自然なカッコよさが表れていると思います。

独特の空気感があり役作りが上手い技巧派女優貫地谷さんここにありですね
嫌味なセリフも憎々しく感じさせずこの人口悪いけどきっといい人なんだろうなと思わせる巧みさは貫地谷さんならでは
とてもテレビ向きな女優さんだと思います
テレビはたとえ悪役でもこの役者を見てるだけで腹が立ってイライラするからとチャンネルを替えられたらそれでおしまいですから
声を張り上げてるわけでもないのにはっきり聞き取れる音楽を聞いてるかのようなセリフ回し
爽やかで癖がなく清潔感のあるルックスはどんな役でも抵抗なく演じられると思います
仕事熱心で厳しく不器用ででもユーモラスでどこかちゃっかりしてるマコさん役は東京キャストをグッと引き締めるスパイス的な役割でした
この先更にストーリーの重要人物になっていくようで楽しみです

見た目のソフトな印象とは裏腹に仕事に徹するクールな先輩まこさんとしてなりきり度100％、安定の演技ぶりを見せています。葛藤と割り切りの演技の色分けがすごく上手でズバッと本音を言うのに憎めない。間違いなく大物女優さんです。

さすがに、過去の朝ドラのヒロインだけあります。
貫地谷しほりさんは『なつぞら』で、アニメーションづくりへの情熱の灯を、熱く燃やす演技で光っています。
アニメづくりへの信念を決して譲らない演技ができるのは、貫地谷しほりさん自身が、まっすぐに生きる強さを持った女優さんだからだと感じます。
「あたしを何だと思ってんの？」というセリフを繰り返しますが、クールな役どころの彼女が言う冷めたこのセリフは、何度も聴きたくなる魅力を持っています。

眼鏡が似合ってて知的な感じ。最初はちょっときつい人なのかなって思ったけど、アニメを愛していて、なつへのダメ出しも「良いアニメを作りたいだけ」っていう気持ちが伝わる。悩んでるなつに「私がやろうか？」って優しさを見せたり、段々良い先輩だと分かるシーンも出てきて良かった。

なっちゃんが仕上課にいるときは当たりが強かったけど、アニメーターになってからは仲間として見てくれてる気がする。
一緒にキャラクターに命を吹き込むんだっていう目的ができたことで少し仲良くなれたのがうれしい。

麻子は口が悪く無愛想で、アニメに情熱を傾けるあまり、他人にだけでなく自分にも厳しい人物。だけどなつを「未来の旦那を探しに来ているチャラチャラした子」と勘違いした時も、今回の牛若丸の母親のキャラクターの捉え方の失敗も、ちゃんと自分の悪かった点を認めて謝れる素直さがあります。そんな麻子を、口調や表情からうま～く演じているのが貫地谷しほりさんだと思います。麻子の好感度は、貫地谷さんの好演にあるのではないでしょうか？

サラサラな髪がいつもきれいだな～と思う女優さんです。クールで仕事に妥協をしないキャリア系を好演。脇を固める井浦新や中川大志のほっこり系キャラとの対照的効果もあってか、さっぱりした割り切りのいい先輩キャラが際立っています。

男が多い職場で、実力主義で言うことはズバっと言う姉御キャラがハマってる。勘違いしてナツにキツイ事を言ってしまった時も、ツンデレながら謝るし何気に可愛らしキャラなのかとも思う。なつぞらは主人公のナツがいい子ちゃんだから、周りの女性がより凛々しく輝いてみえるな。

一途で一生懸命、いつも目にはうっすらと涙がにじんでいる。すっかりその印象が板についたなぁと思います。なつに冷たく八つ当たりをする暗さが、その涙をにじませた目で充分表現されていて、女優らしい女優に成長している感がうかがえます。