トットちゃん！

国際的な建築家の未亡人で、画家役。知的で、自由で、ちょっと小悪魔的な感じが、とてもピッタリで、素敵でしたね。テーブルで、ゆったりと、お茶を飲む姿も、上品で、魅力的でしたね。このドラマの中で、とても印象に残りました。

トットちゃんが子供の頃から外見も話し方も全然年を取っていないので「なかなか死ねないの」という台詞に説得力がないですが、全然嫌な感じがしません。普通なら「女優ならちゃんと老けメイクしたり白髪作ったりしてよ」って思うんですが、高岡さんがあまりに堂々と若いままの姿と演技を貫いているので、華子さんはきっと死ぬまで若くて美しく、自由で強い女性であり続けるんだろうなと妙に納得してしまいます。そういう意味ではこの役は高岡さんにしか出来ないですし、役にハマっていたと思います。

髪の毛が茶色過ぎて時代背景と合わないのが気になりますが、フラッとパリに旅に行ってしまうような猫のような気まぐれさや大胆さが高岡さんの持つ雰囲気と合っていてはまり役だと思います。洗練されたパリジェンヌのような衣装がどれも似合っていて、毎回華子さんのファッションを見るのが楽しみです。

こういう自由で自立した大人の女性役がとても似合います。パリ帰りというのも納得のお洒落な雰囲気と独特の色気が漂っていて、朝やトットちゃんとはまた違った魅力で華を添えていると思います。美しいだけでなく、朝の父親を一喝するなど強くてカッコ良い一面もあり、魅力的な人物像を作り上げていると思います。