ドクターX ～外科医・大門未知子 第5シリーズ

最終回も目立った出番はありませんでしたが、未知子の助手につくと積極的に名乗りをあげたり、一言も聞き逃すまいと食い入るような表情で未知子の話を聞く姿から、未知子に憧れて尊敬していることがしっかり伝わってきました。

出番は少なかったですが9話では未知子の手術準備のサポートに奔走したり、手術中もしっかりとした助手ぶりを発揮していて非常に頼もしかったです。「ネジ作りを断られた」とか「町工場でも何とかなる」など、何気にキーポイントになる台詞を言ってストーリーを動かしているのが森本先生なので、見せ場は少なくても必要不可欠な存在だと思います。

第1シリーズに続いての復活で嬉しいです。相変わらず未知子に振り回されて大変そうですが、田中圭さんはかっこいい系の役より、ちょっとダメな所がある可愛い役の方がイメージに合いますね。もっと活躍するシーンが見られたら嬉しいです。

今回は他の新規の役者さんの方がクローズアップされている感があって、
どうもキャラ自体がストーリーに埋もれてしまって、とても印象が薄いです。
気弱ながらもやる時にはやる!といった展開になれば、
少しは魅力的に写ると思うんですが、演技の実力がある方なのに残念です。

8話は原先生がいなかったので森本先生1人で教授へのツッコミをしてましたが、コミカルな演技が上手いですね。やり過ぎないクスっと笑える控えめなツッコミが好きです。真っ当なカンファを怖がる様子も面白いし、視聴者が思っていることをソフトに爽やかに代弁してくれるから病院の体質や教授たちにイライラする気持ちを晴らしてくれます。森本先生って出番は多くないですが、いないと物足りない大切なキャラだと思います。

6話は出番が少なかったですが、手術中、大門に「僕は（手術室に）残りますよ！」と言い返すシーンが良かったです。森本先生の医者としてのプライドや責任感が感じられましたし、途中で投げ出した麻酔科医や猪又のクズっぷりがより際立ったと思います。回診やカンファのときに原先生とツッコミを入れるのも面白いです。今シリーズ出ていない加地先生ポジションなんでしょうか。原先生との掛け合いも息が合ってきて、良いコンビぶりだと思います。

4話は田中さん演じる森本先生が不憫過ぎる展開でしたが、こういう残念な役がすごく似合いますね。医師としてはあまりにも情けないですが、憎めなくてつい応援したくなります。ご本人は背も高くてかっこいいのに、ちょっと姿勢を崩したヌボっとした立ち方や自信なさげな表情で、森本先生のヘタレキャラを上手く表現していると思います。

最近は、立て続けに色々なドラマに出演していますが、米倉涼子さんに憧れる役は、年上の強い女についていく、という田中圭さんの良さがいかんなく発揮できるとても良い役だと思います。似たような役を演じていても、きちんと演じわけているところがすごいと思います。

もともと田中圭自体好きで、以前やっていたドラマではやり手の社長を演じていてかっこよかったが、今回のへたれな役がまたいい！かっこいいのにちょっと抜けてる感じがすごくしっくりくる俳優さんだと思う。大門先生の味方…ではないが近い存在でこれからどうまた絡んでいくか楽しみ。

ドクターXシリーズで出てくる医者達はだいたいギャグ要素が強くて癖があるイメージでしたが、田中圭さんが入ってきただけで、雰囲気がさわやかで華やかな感じになりました。また、急患が出た時の顔付きなどはワイルドでギャップがあり素敵でした。

久しぶりに森本が戻ってきてドラマファンとして嬉しいです。田中さんのちょっと頼りなさそうな雰囲気やお坊ちゃんぽい品の良さが、森本にぴったりはまっていると思います。失礼ですが、大門にすっかり忘れられているという存在感がない感じや残念な感じもよく出ていると思います。相変わらずの大門の態度に呆れつつも尊敬している様子が大門を見つめる眼差しからしっかりと伝わってきます。